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【VBA】エラー処理を途中で解除する On Error GoTo 0 の使い方
はじめに VBAのエラー処理 On Error GoTo [ラベル名] は、一度設定すると、そのプロシージャが終了するまで有効です。しかし、「マクロの一部分だけでエラーを監視し、それ以外の部分では通常通りエラーで停止させたい」という場面があります。 このような... -
【VBA】エラー処理の基本!On Error GoTo でエラー発生時に処理を分岐する方法
はじめに VBAマクロの実行中に、存在しないシートを選択しようとしたり、0で割り算をしようとしたりすると、エラーが発生してプログラムが強制的に停止してしまいます。これは、マクロの利用者にとっては不親切ですよね。 VBAの On Error GoTo ステートメ... -
【VBA】ワークシートを独自のオブジェクトとして扱う上級テクニック
はじめに VBAで特定のワークシートを操作する際、通常は Worksheets("データシート").Range("A1")... のように、長くて少し分かりにくいコードを記述します。しかし、VBAには、ワークシートそのものを一つの独立したオブジェクトと見なし、独自のメソッド... -
【VBA】クラスモジュールでプロパティ名と引数名が同じ時の解決法 (Meキーワード)
はじめに VBAのクラスモジュールで、クラスの初期化処理などを作成する際、プロパティ名と、それに値を設定するためのメソッドの引数名が、同じになってしまうことがよくあります。 例えば、「商品」クラスが Name というプロパティを持ち、初期化メソッド... -
【VBA】カスタムコレクションクラスの作り方|複数オブジェクトをスマートに管理する
はじめに VBAで自作のクラス(オブジェクト)を複数扱う際、それらを配列や標準の Collection オブジェクトで管理することが多いですが、いくつか不便な点があります。 配列: ReDim Preserve でのサイズ変更が少し面倒。 標準 Collection: どんな種類のオ... -
【VBA】クラスの初期化イベント Class_Initialize の使い方(コンストラクタ)
はじめに VBAのクラスモジュールを使って独自のオブジェクトを作成する際、オブジェクトが生成された(New された)瞬間に、プロパティの初期値を設定したり、何らかの準備処理を自動で実行したりしたい場合があります。 例えば、「商品」オブジェクトを作... -
【VBA】クラスにメソッド(Sub/Function)を定義する方法
はじめに VBAのクラスモジュールは、データ(プロパティ)と、そのデータを操作するための処理(メソッド)をひとまとめにした「オブジェクト」の設計図です。プロパティがオブジェクトの「状態」を表すのに対し、メソッドはオブジェクトの「振る舞い」を... -
【VBA】クラスのプロパティ定義 (Property Let/Get/Set) をマスターする方法
はじめに VBAのクラスモジュールでオブジェクトを作成する際、そのオブジェクトの「データ(属性)」を外部から安全に操作するための窓口となるのが「プロパティ」です。 プロパティを適切に定義することで、以下のような高度な制御が可能になります。 値... -
【VBA】クラスモジュールを使って、独自のオブジェクトを作成する方法(基本編)
はじめに VBAプログラミングを次のレベルに引き上げる強力な機能、それが「クラスモジュール」です。ユーザー定義型(Type)が、関連するデータ(変数)をまとめる「入れ物」だったのに対し、クラスは、その**データ(プロパティ)に加えて、関連する処理... -
【VBA】オブジェクト(Range/Worksheetなど)を返す関数の作り方 (Set)
はじめに VBAのFunctionは、通常、数値や文字列といった「値」を返します。しかし、より高度な使い方として、セル範囲(Range)やワークシート(Worksheet)といった「オブジェクト」そのものを戻り値として返すことができます。 オブジェクトを返す関数を... -
【VBA】ParamArrayで可変長の引数(任意の個数の引数)を受け取る方法
はじめに Excelの SUM 関数が、SUM(A1, A2) のように2つの引数でも、SUM(A1:A10) のように多数の引数でも、柔軟に計算できるのはなぜだろう、と考えたことはありませんか? VBAで自作の関数(Function)を作る際にも、受け取る引数の個数を固定せず、2個で... -
【VBA】IsMissing関数で、OptionalなVariant引数が省略されたか判定する方法
はじめに VBAで引数を省略可能にする Optional キーワードは非常に便利ですが、Variant 型の引数に対して使う場合は、一つ特別な注意点があります。それは、Optional な Variant 型の引数には、= デフォルト値 の形で初期値を設定できない、というルールで... -
【VBA】関数の引数を省略可能にする方法(Optionalキーワード)
はじめに 自作したVBA関数(Function)をより柔軟で使いやすくするために、「引数(ひきすう)を省略可能にしたい」という場合があります。例えば、通常は決まった値を使うけれど、時々その値を変更したい、といった引数です。 VBAでは、引数を宣言する際... -
【VBA】引数を持つFunction(関数)の作り方と使い方|戻り値の返し方
はじめに VBAのプロシージャには、これまで見てきた Sub の他に、もう一つ「Function」があります。Sub と Function の最大の違いは、Function は処理の結果として「戻り値(返り値)」を返すことができる点です。 Function を自作することで、Excelの SUM... -
【VBA】引数の参照渡し(ByRef)と値渡し(ByVal)の違いとは?
はじめに VBAでサブルーチンに引数を渡す際、「参照渡し(ByRef)」と「値渡し(ByVal)」という2つの方法があることをご存知でしょうか?この2つは似て非なるもので、違いを理解しないままでいると、「呼び出したマクロに変数を渡したら、元の値まで変わ... -
【VBA】サブルーチンに引数を渡す方法|再利用性の高いコードを書くための基本
はじめに VBAの処理をサブルーチン(部品化されたマクロ)に分割するとコードが整理されますが、そのままだと「特定のセル範囲」や「固定の文字列」に対してしか処理を実行できません。 サブルーチンをよりパワフルで再利用可能な「万能な部品」にするため... -
【VBA】処理をサブルーチン化(部品化)してコードを整理する方法
はじめに VBAでマクロを作成していると、一つのプロシージャの中に何十行、何百行とコードが連なり、「どこで何をやっているのか分からない…」と、巨大な「スパゲッティコード」になってしまうことがあります。このようなコードは、後から修正したり、他の... -
【VBA】Variant型の中身をTypeName関数で判定する方法
はじめに VBAの Variant 型は、文字列、数値、日付、さらにはセル範囲(Rangeオブジェクト)まで、あらゆる種類のデータを格納できる非常に柔軟なデータ型です。この特性を活かすと、様々な種類の引数を受け取れる、汎用性の高いマクロ(プロシージャ)を... -
【VBA】ユーザー定義型(Type)の使い方|複数の関連データをまとめて扱う
はじめに VBAでプログラムを書く際、一人の従業員に関する情報(社員ID、氏名、入社日など)のように、複数の関連データをひとまとめにして扱いたい場面がよくあります。これらの情報を別々の変数で管理すると、コードが煩雑になり、管理も大変です。 この... -
【VBA】Enumとビット演算で、複数の選択肢(フラグ)を管理する応用テクニック
はじめに ユーザーに「A, B, Cの中から好きなものを複数選択してください」といった機能を提供したい場合、通常のEnum(列挙型)ではうまく管理できません。Enumは基本的に択一式の選択肢を扱うものだからです。 しかし、Enumの各メンバーに 2のべき乗 (1,... -
【VBA】Enum(列挙型)の使い方|マジックナンバーをなくしコードを読みやすくする方法
はじめに VBAでプログラムを書いていると、「もし shippingType が 1 なら通常配送、2 なら速達…」のように、特定の数値を特定の意味として扱う場面がよくあります。 ' マジックナンバーを使った悪い例 Sub ProcessOrder(shippingType As Long) If shippin... -
【Excel VBA】Accessにテーブルを新規作成し、Excelからデータを流し込む方法
Excel VBAからAccessを操作する際、既存のテーブルにレコードを追加するだけでなく、テーブルそのものをVBAで新しく作成したい、という場合があります。例えば、毎月の集計結果を、月ごとの新しいテーブルとしてAccessに保存していくようなケースです。 こ... -
【VBA】連想配列 Scripting.Dictionary の使い方を徹底解説!
はじめに VBAの配列は、myArray(0) のように数値のインデックスでデータを管理します。しかし、「商品名」をキーにして「価格」を取り出す、といったように、文字列をキー(添え字)にしてデータを扱いたい場面は非常に多くあります。 このような「キーと... -
【VBA】Collectionオブジェクトの使い方入門!可変リストを手軽に扱う
はじめに VBAで複数のデータを扱う際、配列は非常に便利ですが、「処理の途中で要素の数を変えたい」場合には、動的配列と ReDim Preserve を使う必要があり、少し手間がかかります。 もっと手軽に、要素の追加や削除を自由に行いたい場合に最適なのが「Co... -
【VBA】Join関数で、配列の全要素を一つの文字列に連結する方法
はじめに VBAで配列に格納した複数の文字列データを、"東京,大阪,名古屋" のように、特定の区切り文字を挟んで一つの文字列にまとめたい、という場面はよくあります。Forループを使って一つずつ文字列を連結していく方法もありますが、もっとスマートな方... -
【VBA】Split関数で、区切り文字を含む一つの文字列を配列に変換する方法
はじめに VBAで、"東京/大阪/名古屋/福岡" のように、特定の区切り文字(この場合は /)で区切られた一つの長い文字列を扱う場面はよくあります。このような文字列から、各都市名を個別のデータとして取り出したい場合、どうすればよいでしょうか? 手作業... -
【VBA】配列のインデックスを常に1から始める Option Base 1 の使い方と注意点
はじめに VBAの配列は、Dim myArray(3) のようにサイズだけを指定して宣言すると、インデックス番号が 0 から始まります(0, 1, 2, 3 の4要素)。しかし、プログラミングに慣れていないと、この「0始まり」が直感的でなく、混乱の原因になることがあります... -
【VBA】動的配列の使い方 ReDim と ReDim Preserve の違いを解説
はじめに VBAで配列を Dim myArray(1 To 5) のように宣言すると、そのサイズは固定されます。しかし、プログラムを実行してみないと、配列にいくつの要素を格納する必要があるか分からない、という場面は非常に多くあります。例えば、条件に一致するデータ... -
【VBA】配列の最初のインデックス番号と最後のインデックス番号を取得する方法 (LBound, UBound)
はじめに VBAで配列を扱う際、その配列にいくつの要素が含まれているのか、またインデックス番号がいくつから始まっているのかを、プログラムの中で正確に知りたい場面がよくあります。特に、Forループで配列の全要素を処理する場合、この情報は不可欠です... -
【VBA】2次元配列の使い方入門!Excelの表形式データを高速処理
はじめに VBAの「配列」は、通常、データを一列に並べた「1次元」のものを指します。しかし、Excelのワークシートのように、行と列からなる表(テーブル)形式のデータを扱いたい場合、より強力な「2次元配列」が非常に役立ちます。 2次元配列は、縦横に仕...