環境
Windowsの仕様
エディション:Windows 10 Pro
バージョン:20H2
経緯
非接触ICカードリーダーを使って、そのカードの中の数値でいろいろできないか試したくて、
今回勉強しました。
ドライバーをインストール
はじめに以下のドライバーをダウンロードして、
https://www.sony.co.jp/Products/felica/consumer/support/download/nfcportsoftware.html
exeファイルをインストールしてください。
Windows APIを使う
次に、コードを書きます。モジュール1にコピペしてください。
'' Windows標準APIを使用するための宣言。エラーが発生した場合は"ERROR:"で始まるメッセージを返し、
'' 正常に読み込みができた場合はUIDを返す。カードリーダはSONY RC-S380のみが動作確認済み。
'' TypeBのカードは乱数値(PUPI)を返すため、このコードでは実用的ではない。
Public Function readUID() As String
'' readUIDという名前のPublic関数を定義。戻り値の型はString。
Const SCARD_SCOPE_USER As Integer = 0
'' SCARD_SCOPE_USERという定数を宣言し、0で初期化。この定数はスマートカードのスコープ定義に使用される。
Dim ret As LongPtr
Dim pcchReaders As Long
Dim mszReaders As String
Dim readerArray() As String
'' 必要な変数を宣言。
'' ret: API関数の戻り値を保持
'' pcchReaders: カードリーダのリスト長を保持
'' mszReaders: カードリーダのリストを保持
'' readerArray: カードリーダの名前を保持する文字列配列
ret = SCardEstablishContext(SCARD_SCOPE_USER, 0, 0, hContext)
'' スマートカードリソースマネージャの新しいコンテキストを確立。
If ret <> 0 Then
readUID = "ERROR:初期化処理に失敗しました!"
Exit Function
End If
'' 初期化が正常に行われなかった場合、エラーメッセージを返して関数を終了。
pcchReaders = 256
'' カードリーダのリスト長を256に設定。
If readerState.szReader = "" Then
'' 現在のリーダーの状態が未設定の場合、以下の処理を実行。
ret = SCardListReaders(hContext, vbNullString, mszReaders, pcchReaders)
'' カードリーダのリストを取得。
If ret <> 0 Then
readUID = "ERROR:カードリーダが見つかりません!"
Exit Function
End If
'' カードリーダのリスト取得が失敗した場合、エラーメッセージを返して関数を終了。
mszReaders = String$(pcchReaders, vbNullChar)
'' カードリーダのリストを初期化。
ret = SCardListReaders(hContext, vbNullString, mszReaders, pcchReaders)
'' カードリーダのリストを取得。
If ret <> 0 Then
readUID = "ERROR:カードリーダが見つかりません!"
Exit Function
End If
'' カードリーダのリスト取得が失敗した場合、エラーメッセージを返して関数を終了。
readerArray = Split(mszReaders, vbNullChar)
'' カードリーダのリストを配列に変換。
readerState.dwCurrentState = 0
readerState.szReader = readerArray(0)
'' カードリーダの状態を設定。
End If
Dim hCard As LongPtr
Dim activeProtocol As Long
'' カードとプロトコルの変数を宣言。
ret = SCardConnectA(hContext, readerState.szReader, SCARD_SHARE_SHARED, SCARD_PROTOCOL_T1, hCard, activeProtocol)
'' スマートカードリソースマネージャに接続。
If ret <> 0 Then
readUID = "ERROR:正しいカードをセットしてください!"
Exit Function
End If
'' 接続が失敗した場合、エラーメッセージを返して関数を終了。
Dim sendBuffer(4) As Byte
Dim recvBuffer(255) As Byte
Dim recvLen As Long
Dim ioSendReq As SCARD_IO_REQUEST
Dim ioRecvReq As SCARD_IO_REQUEST
'' 必要な変数を宣言。送信と受信用のバッファ、受信長、送受信リクエストオブジェクト。
ioSendReq.dwProtocol = activeProtocol
ioSendReq.cbPciLength = Len(ioSendReq)
ioRecvReq.dwProtocol = activeProtocol
ioRecvReq.cbPciLength = Len(ioSendReq)
'' 送受信リクエストオブジェクトを設定。
sendBuffer(0) = &HFF
sendBuffer(1) = &HCA
sendBuffer(2) = &H0
sendBuffer(3) = &H0
sendBuffer(4) = &H0
'' 送信バッファにデータを設定。
recvLen = 255
ret = SCardTransmit(hCard, ioSendReq, sendBuffer(0), 5, ioRecvReq, recvBuffer(0), recvLen)
'' スマートカードとの通信を行い、結果を受信バッファに格納。
If ret <> 0 Then
readUID = "ERROR:ID取得エラー(Transmit:" & Hex(ret) & ")"
GoTo ExitProc
End If
'' 通信が失敗した場合、エラーメッセージを返してExitProcラベルへジャンプ。
If recvBuffer(recvLen - 2) <> &H90 Then
readUID = "ERROR:ID取得エラー(読込異常:" & Hex(recvBuffer(0)) & "," & Hex(recvBuffer(1)) & ")"
GoTo ExitProc
End If
'' 受信データが正常でない場合、エラーメッセージを返してExitProcラベルへジャンプ。
ExitProc:
'' ExitProcラベル。
ret = SCardDisconnect(hCard, SCARD_LEAVE_CARD)
'' スマートカードリソースマネージャから切断。
If ret <> 0 Then
MsgBox ("ERROR:切断エラー " + Hex(ret))
Exit Function
End If
'' 切断が失敗した場合、エラーメッセージを表示して関数を終了。
Dim cardData As String
Dim i As Long
cardData = ""
For i = 0 To 8
If Chr(recvBuffer(i)) <> Space(1) Then
cardData = cardData & Hex(recvBuffer(i))
End If
Next
'' 受信バッファからデータを取得し、文字列に変換。
readUID = cardData
'' 関数の戻り値にデータを設定。
End Function
'' 関数の終わり。
これは、
- API宣言: これらはWindowsのWinscard.dllライブラリに対するAPI呼び出しを宣言しています。これにより、カードリーダーへの接続、切断、カード情報の取得などの機能を利用することができます。
- readUID関数: これは実際のカード読み取りロジックを含む主要な関数です。ここでは、カードリーダーへの接続、カード情報の送受信、エラーチェック、そしてカードから読み取ったUIDの出力を行っています。
- エラーハンドリング: 各ステップでエラーチェックを行い、エラーメッセージを出力しています。
ということをしています。
実行マクロを作る
次にモジュール2を作って、以下のコードをコピペしてください。
Public Sub ExecuteReadUID()
Dim result As String
result = readUID()
MsgBox result
End Sub
という感じです。
あとは、Excelの”挿入”からボタンとか作って、↑のコードをマクロ登録して、端末にICカードをかざして、ボタンを押すとカードの中の数値が出力されると思います。
参考になれば、幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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