パブロフの犬とは
パブロフの犬とは、ロシアの生理学者イワン・パブロフによる条件反射の実験から生まれた言葉で、「条件反射的な行動」を意味します。
パブロフは、自分の飼っていた犬を対象に、餌を与えるときに必ず鈴を鳴らすという実験を行いました。これを繰り返すことで、犬は「鈴の音=餌がもらえる」と学習し、餌がなくても鈴を鳴らすだけでよだれを垂らすようになったのです。
これが「パブロフの犬」と呼ばれる、条件反射の代表例です。
パブロフの犬と人間の行動
このパブロフの犬の現象は、人間の行動にも当てはまります。
例えば、誰かについて常に悪口を言う環境にいると、本人に直接関係がなくても、その対象に対して嫌悪感を抱くようになってしまうことがあります。
さらに、悪口を共有する仲間内では、一時的な「結束感」が生まれますが、
やがて「自分がいないところでは自分も悪く言われているかもしれない」という不安感も生じます。
つまり、最初はストレス解消のつもりだった行為が、逆に自分たちを追い詰める結果になってしまうのです。
ネガティブな条件反射に注意する
特に、嫌悪感や嫉妬といった感情に関する条件反射は、人間関係に深刻な影響を与えます。
たとえ嫌いな相手がいたとしても、むやみにそれを表に出すことは、自分にとって得策ではありません。
感情をコントロールし、知識によって自分を律することが重要です。
森の考え
私は最近、自分の嫉妬心が強くなっていることに気づきました。
心理学の本を読み、特に「嫉妬」に関する知識を学ぶ中で、周囲にも悪影響を与えていたのではないかと反省しています。
これからは、嫉妬心を自分の中に納め、知識で理解し、冷静に対処できるよう心がけたいと思います。