ポジショントレードとは
ポジショントレードはスイングトレードとは異なり数週間から数ヶ月の時間枠で投資成果を出していくトレード方法です。中期的な相場観が求められます。
ポジショントレード成功に結びつけるには何よりも「Buy low, Sell high」当然ですが、安く買って高く売るに徹することです。
また、株価は直線的に上昇したり下落したりするわけではありませんので、相場が予想と反対に動いたときには早めに損切りを実行するなど、機動的にポジションを調整していく技術も問われます。
具体的には次の4点が重要になります。
1、投資期間を決めておく
2、日々の値動きよりも大局的な相場観を重視する
3、損切りの水準を設定しておく
4、全運用資産に対する資産総額(1回あたりの売買金額)の上限を決めておく
投資成果の評価については、いろいろ意見が分かれるところですが、売買委託手数料等の取引コストを控除した後で、少なくとも長期金利以上のリターンが得られればある程度評価して良いと思います。歴史的なリストとリターンを考えれば少なくとも年7〜8%のリターンを確保したいところですが、過去数十年の平均値を数ヶ月間のポジショントレードで確実に実践実現していくのは、かなり難しいことなのです。
2007年末から2009年のサブプライム問題による日本株の低迷は、アナリストの予想を超えるものでした、中でも日本金融機関はサブプライム問題の影響をそれほど深く受けていないにもかかわらず、株価が大きく下落してしまいました。
株の値動きには、いったん大幅に下落するとしばらく低迷が続くという傾向があります。ひときわ、サブプライム問題のように根が深く、どこまで影響が広がるかわからない事象に対する市場の反応は常にネガティブです。こうした”大波”を被って評価損を抱えてしまうと、そこから、抜け出すのに相当な時間がかかることがあります。損切りの徹底など自分の運用ルールをきちんと守りながらポジションを調整することが重要です。