中国株投資に興味を持ったきっかけ
これまで私は、米国株や米国ETFを中心に投資を続けてきました。
しかし、さまざまな書籍を読む中で「次の覇権国は中国」という主張に触れる機会が増え、
中国株への投資にも興味を持つようになりました。
そこで今回は、楽天証券の取り扱う「新成長中国株式ファンド(愛称:シャングリラ)」について学びました。
新成長中国株式ファンド(シャングリラ)の概要
新成長中国株式ファンド(シャングリラ)は、
- 「中国株式マザーファンド」
- 「中国本土株式マザーファンド第2号」
を通じて、中国本土、香港、台湾の企業株式に投資を行う投資信託です。
銘柄の選定には、**ボトムアップリサーチ(個別企業の徹底分析)**を重視し、
- 都市部と農村部の格差解消
- 産業構造の転換
- 近隣諸国との交易・交流の拡大
といったテーマに注目した運用を行っています。
なお、外貨建資産については為替ヘッジを行わない方針です。(資料:楽天証券)
基本情報
- 信託報酬(管理費用含む):年率 1.76%(2020年9月10日時点)
- 純資産総額:29.44億円(2020年9月10日時点)
組入れ上位銘柄
中国株式マザーファンド(主要銘柄)
順位 | 銘柄名 | 国・地域 | 業種 | 比率(%) |
---|---|---|---|---|
1 | Tencent Holdings Ltd | ケイマン諸島 | インタラクティブ・メディア・サービス | 8.89 |
2 | Alibaba Group Holding Ltd-ADR | ケイマン諸島 | インターネット販売・通信販売 | 8.80 |
3 | AIA Group Ltd | 香港 | 保険 | 7.60 |
4 | China Construction Bank | 中国 | 銀行 | 4.72 |
5 | Ping An Insurance Group Co-H | 中国 | 保険 | 4.63 |
6 | New Oriental Education & Tech | ケイマン諸島 | 教育サービス | 4.05 |
7 | Shenzhou International Group | ケイマン諸島 | 繊維・アパレル | 2.73 |
8 | China Merchants Bank | 中国 | 銀行 | 2.61 |
9 | ENN Energy Holdings Ltd | ケイマン諸島 | ガス事業 | 2.60 |
10 | Sino Biopharmaceutical | ケイマン諸島 | 医薬品 | 2.44 |
中国本土株式マザーファンド第2号(主要銘柄)
順位 | 銘柄名 | 国・地域 | 業種 | 比率(%) |
---|---|---|---|---|
1 | Ping An Insurance Group China | 中国 | 保険 | 7.00 |
2 | Kweichow Moutai Co Ltd | 中国 | 飲料 | 4.99 |
3 | Jiangsu Hengrui Medicine Co Ltd | 中国 | 医薬品 | 3.62 |
4 | Luxshare Precision Industry Co Ltd | 中国 | 電子部品 | 3.57 |
5 | China Merchants Bank Co Ltd | 中国 | 銀行 | 3.55 |
6 | Midea Group Co Ltd | 中国 | 家電 | 3.04 |
7 | China Vanke Co Ltd | 中国 | 不動産開発 | 2.84 |
8 | Gree Electric Appliances Inc | 中国 | 家電 | 2.64 |
9 | Shanghai International Airport Co Ltd | 中国 | 空港運営 | 2.37 |
10 | Anhui Conch Cement Co Ltd | 中国 | 建設資材 | 2.32 |
※出典:ファンド目論見書
投資を検討する上での注意点
高い管理費用
新成長中国株式ファンド(シャングリラ)の信託報酬は**年率1.76%**と、
私が現在積立投資している「楽天・全米株式インデックス・ファンド(信託報酬0.162%)」と比較しても、
約10倍ものコスト差があります。
長期保有を前提とした場合、このコスト負担は無視できない要素となります。
カントリーリスク
中国市場には、
- 政治リスク(中国本土・香港・台湾情勢)
- 対米関係リスク(米中摩擦など)
- 規制強化リスク(IT・教育業界への政府介入)
など、カントリーリスクが常に付きまといます。
こうした不透明要因が多い国であるため、
一括大量購入ではなく、慎重に分散しながら投資することが望ましいと感じています。
まとめ|中国株投資はリスクも考慮して慎重に
今回は「新成長中国株式ファンド(シャングリラ)」について学びました。
確かに、
- 世界経済における中国の存在感の拡大
- 著名投資家・経済学者による中国推しの主張
といった点は非常に魅力的です。
しかし、私は基本的に今後も米国株・米国系インデックスファンド中心に資産形成を進める方針です。
中国株式への投資は、あくまで楽天ポイント投資を活用して、
リスクを抑えながら少額でチャレンジしていきたいと考えています。