【SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)とは?】特徴・メリット・注意点をわかりやすく解説

目次

高配当ETFに興味を持ったきっかけ

ETF関連の書籍を読み進める中で、
IVVQQQSPYといった有名ETFは価格が高く、手が出しにくいと感じていました。

そんな中で、比較的購入しやすい価格帯で、かつ高配当を特徴とする
SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(ティッカー:SPYD)」に興味を持ち、今回詳しく調べてみました。

SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETFの概要

SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)は、
S&P500高配当指数のトータルリターン(経費控除前)に概ね連動する投資成果を目指すETFです。

この指数は、S&P500採用銘柄の中から配当利回りの高い上位80銘柄を対象としています。
(資料:楽天証券調べ)

基本情報

  • 基準価額(米ドル):28.05(2020年8月4日現在)
  • 純資産総額:24億7847万米ドル(2020年7月31日現在)
  • 経費率:0.07%

※いずれも楽天証券調べ

SPYDの組入れ上位銘柄(2020年8月6日現在)

SPYDに組み入れられている企業は、
SPYやIVVと比べると、一般的な知名度は高くない銘柄が多い点が特徴です。

銘柄名業種保有比率(概算)
ウィリアムズ・カンパニーズ(WMB)エネルギーインフラ約1.38%
レゲット・アンド・プラット(LEG)家具・建材約1.35%
リアルティ・インカム(O)不動産投資信託(REIT)約1.35%
ブロードコム(AVGO)半導体約1.34%
フランクリン・リソーシズ(BEN)資産運用約1.34%
CFインダストリーズ(CF)化学品(肥料)約1.34%
ベンタス(VTR)医療系REIT約1.33%
アイアンマウンテン(IRM)データ保管約1.32%
パブリック・ストレージ(PSA)不動産投資信託(REIT)約1.32%
ONEOK(OKE)エネルギーインフラ約1.32%

※参考:Bloomberg

このように、高配当銘柄REIT銘柄が中心となっています。

SPYDを選ぶメリット

メリット1:高い分配金利回り

SPYDは、配当利回りの高さを重視して構成銘柄を選定しているため、
比較的高い分配金利回りを期待できます。

また、基準価格の変動幅が比較的緩やかで、
ディフェンシブな性格を持つ銘柄が多い点も特徴です。

メリット2:低コストで運用できる

ETF選びでは運用コストも非常に重要ですが、
SPYDは**経費率0.07%**と非常に低水準です。

参考までに、

  • SPY:0.09%
  • IVV:0.04%

と比較しても、SPYDは十分に低コストな選択肢といえます。

SPYDのデメリット

デメリット1:景気ショックに弱い

高配当株は景気後退局面で特に弱さを見せる傾向があります。

実際、SPYDは、

  • 2020年のコロナショック
  • 2019年末のアップルショック

といった局面で、市場平均以上の下落を記録しました。

ディフェンシブな銘柄が多いとはいえ、
景気敏感株やREIT中心の構成であることから、
不況時にはやはり影響を受けやすいと考えるべきでしょう。

デメリット2:組入れ銘柄に知名度の低い企業が多い

私自身も調べてみたところ、
SPYDの組入れ上位銘柄には聞き馴染みのない企業が多く含まれていました。

「よく知らない企業に投資する」ということに対して、
心理的な抵抗を感じる方にはやや向かないかもしれません。

まとめ|SPYDは高配当狙いのサテライト投資向き

今回は「SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)」について学びました。

  • 価格が安く、配当利回りが高い
  • 低コストで運用可能
  • 景気ショック時には下落しやすいリスクあり

という特徴を持つSPYDは、
メインの投資先とするよりも、高配当狙いのサテライト投資として活用するのが適していると感じました。

私自身は、上位銘柄に知らない企業が多いことが気になったため、
SPYDの購入は見送ろうと思います。

今後も、まずはしっかり自分が理解できる企業や商品を中心に、
着実な資産形成を目指していきたいと考えています。

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この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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