アンダーアーマーに興味を持ったきっかけ
最近、私自身が特に好んで身につけているブランド、
**アンダーアーマー(ティッカー:UAA)**について、改めて詳しく調べてみました。
アスリート目線で開発された高機能ウェアに魅力を感じており、
ブランドへの愛着とともに、株式にも興味を持っています。
アンダーアーマーの歴史
アンダーアーマーは、現CEOであるケビン・プランク氏によって1996年に創業されました。
ケビン・プランク氏は、メリーランド大学でアメリカンフットボール選手だった経験から、
汗でベタつくコットンシャツに不満を抱き、
「アスリートが最大限のパフォーマンスを発揮できるウェアを作りたい」という想いを持ちました。
その情熱から、大学卒業後すぐに祖母の地下室で
アンダーアーマー第1号のシャツを開発。
これが今日のアンダーアーマーブランドの礎となりました。
(参考:アンダーアーマー公式ホームページ)
企業概要(2020年時点)
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | Under Armour, Inc. |
ウェブサイト | https://www.underarmour.com |
CEO | Kevin A. Plank |
業種分類 | アパレル・アクセサリー |
時価総額 | 約41.4億ドル |
売上高 | 約52.7億ドル |
企業価値 | 約43.7億ドル |
事業内容
アンダーアーマーは、世界中で、
- 男性・女性・子供向けのアパレル
- 履物(シューズ)
- アクセサリー
を開発・マーケティング・販売しています。
販売チャネルは、
- 卸売(小売店経由)
- 自社直販(ECサイトや直営店舗)
を組み合わせ、
世界各地(北米、EMEA、アジア太平洋、ラテンアメリカ)に展開しています。
また、コネクテッド・フィットネス分野にも進出し、
スポーツテック関連サービスも提供しています。
財務指標(2019年12月期)
指標 | 数値 |
---|---|
粗利益率 | 46.90% |
ROE(自己資本利益率) | 4.42% |
株価売上高倍率(PSR) | 0.79倍 |
PER(株価収益率) | 47.33倍 |
PBR(株価純資産倍率) | 2.02倍 |
収益性指標を見る限り、粗利率は高いものの、
利益率全体はそれほど高くない状況です。
アンダーアーマーの成長と実績
アンダーアーマーは、
2014年に米国スポーツ衣料市場でアディダスを抜き、第2位に浮上しました。
世界的に見ても、ナイキに迫る勢いで成長してきたことがわかります。
日本国内でも、
- 読売ジャイアンツとのユニフォーム契約(2015〜2019年)
- 株式会社ドームとの大型パートナーシップ契約(総額約50億円)
など、大きな話題を集めました。
これらの実績からも、ブランド力の高さがうかがえます。
株価動向と直近の課題
株価推移
- 2017年10月:第3四半期決算における通期見通しが市場期待を下回り、株価暴落
- 2020年3月:新型コロナウイルス拡大による世界的消費減退で再び大幅下落
アンダーアーマーは成長企業としての期待が高かった分、
悪材料が出た際の株価下落も非常に大きい傾向があります。
現在の株価(2020年6月末時点)
- 株価:9.11ドル(1株あたり)
過去の高値圏(30ドル前後)と比べると大きく下落しており、
現在は割安感も出ている水準です。
アンダーアーマーのリスク要因
- ハイブランド競争の激化(ナイキ、アディダスとの競争)
- コロナ禍による店舗販売の落ち込み
- オンラインチャネル強化への対応遅れ
- 粗利率維持への課題
特にアパレル業界は今回のコロナショックで大きな影響を受けたため、
今後も回復には時間を要する可能性があります。
森の見解
アンダーアーマーは、
機能性・デザイン性ともに優れた製品を提供しているブランドであり、
私自身も個人的に非常に好感を持っています。
今後もスポーツウェア市場の成長に伴って、
アンダーアーマーの業績回復が期待できると考えています。
ただし、株価チャートを見る限り、
2017年以降、成長鈍化や外部環境要因による株価下落を経験しており、
安定性にはやや懸念が残ります。
とはいえ、
現在の1株9ドル前後という価格帯は非常に魅力的だと感じます。
もし資金に余裕があれば、
中長期目線で少額から積立投資をしてみたいと考えています。