目次
経緯
ExcelでVBAのプログラムを作っている中で、
複数のシートに同じコードを繰り返し書いていたことに不便さを感じていました。
- コードが重複してメンテナンス性が悪い
- 仕様変更のたびにすべてのシートにあるコードを修正する必要がある
- シート間で同じ挙動をさせたいだけなのに、書き方が煩雑になる
そこで今回は、ThisWorkbook モジュールにまとめて記述することで、すべての対象シートに共通の処理を一元化できないか試してみました。
実現したい仕様
Sheet1〜Sheet10のいずれかがアクティブになったとき、共通処理を実行- セル内容が変更されたとき、共通の処理(別モジュール)を実行
- 各シートに個別にコードを書く必要なし
Module1などに記述した共通プロシージャを呼び出す
実装コード(ThisWorkbook)
以下は、ThisWorkbook モジュールに記述するコードです。
' シートがアクティブ化されたときに実行されるイベント
Private Sub Workbook_SheetActivate(ByVal Sh As Object)
If IsTargetSheet(Sh.Name) Then
SheetActivated ' 任意のプロシージャ(必要に応じて定義)
End If
End Sub
' シート内でセルが変更されたときに実行されるイベント
Private Sub Workbook_SheetChange(ByVal Sh As Object, ByVal Target As Range)
If IsTargetSheet(Sh.Name) Then
kokoni_program Target ' モジュール側で定義された共通処理
End If
End Sub
' 対象となるシート名を判定する関数
Function IsTargetSheet(sheetName As String) As Boolean
IsTargetSheet = (sheetName = "Sheet1" Or _
sheetName = "Sheet2" Or _
sheetName = "Sheet3" Or _
sheetName = "Sheet4" Or _
sheetName = "Sheet5" Or _
sheetName = "Sheet6" Or _
sheetName = "Sheet7" Or _
sheetName = "Sheet8" Or _
sheetName = "Sheet9" Or _
sheetName = "Sheet10")
End Function
補足:呼び出されるモジュール側の構成例
共通処理は、標準モジュール(たとえば Module1)に次のように記述しておきます。
Public Sub kokoni_program(Target As Range)
MsgBox "値が変更されました:" & Target.Address
End Sub
必要に応じて、処理内容をカスタマイズしてください。
この構成のメリット
ThisWorkbookにまとめることでコードの集中管理が可能になる- 対象シートの追加・削除が容易(
IsTargetSheet()に列挙するだけ) - シートごとに別々のコードを書く必要がなく、保守性・再利用性が高まる
まとめ
- 複数シートに共通のVBA処理を適用したいときは、
ThisWorkbookに記述するのが効率的 - 条件分岐によって特定のシートだけに処理を限定することも可能
- 共通ロジックはモジュールで定義すれば、スッキリした構造で保守しやすくなる
Excel VBAで複数シートにわたる処理を管理する際には、ぜひこの構成を活用してみてください。
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