目次
はじめに
C#のコードを読んでいて、「double」というデータ型が登場したので、
今回はこのdouble型の意味や使い方、floatとの違いについて勉強しました。
実際に調べてみると、小数を扱う上で非常に重要なデータ型であることが分かったので、
備忘録的にまとめておきます。
doubleとは?
double
は、**浮動小数点数(小数を含む数値)**を表すデータ型です。
C#では、高精度な計算やグラフ描画など、小数点以下の桁数が多い数値を扱う場面で使われます。
- 64ビットで表現される
- 精度が高く、±5.0 × 10^−324 〜 ±1.7 × 10^308 の範囲を扱える
使用例
1. 計算用途(円周の計算)
double pi = 3.14159;
double radius = 5.0;
double circumference = 2 * pi * radius;
円周率や半径を使った計算など、精度が求められる数値処理に向いています。
2. データの保存
double weightInKg = 73.5;
体重やサイズなどの測定値にも使えます。
3. グラフ描画(正弦波)
double amplitude = 1.0;
double frequency = 1.0;
double phase = 0.0;
for (double t = 0.0; t < 2 * Math.PI; t += 0.1)
{
double y = amplitude * Math.Sin(frequency * t + phase);
Console.WriteLine(y);
}
sin波などの連続値の描画にもよく使われます。
4. 時間の計算
double hours = 3.0;
double minutes = 30.0;
double seconds = 0.0;
double totalSeconds = hours * 3600 + minutes * 60 + seconds;
時刻や経過時間を計算する場合にも使いやすい型です。
float型との違い
比較項目 | float型 | double型 |
---|---|---|
ビット数 | 32ビット | 64ビット |
精度 | 低い | 高い |
メモリ使用量 | 少ない | 多い |
計算速度 | 速い(場合による) | やや遅い(高精度のため) |
サポート状況 | 限定的な場面で使用 | 多くの言語・ライブラリで一般的 |
double型のメリット・デメリット
メリット
- 高精度の計算ができる
- 他のプログラミング言語との互換性が高い
- グラフ・統計処理などに適している
デメリット
- floatよりメモリを多く使う
- 計算処理がやや重くなる場合がある
私の所感
個人的には、軽量で高速なfloat型を使う機会の方が多いかもしれません。
やはり、処理速度やメモリ使用量が気になる場面ではfloat型が便利です。
ただし、高い精度が必要な場合はdouble型一択だと感じました。
まとめ
C#におけるdouble
は、小数を正確に扱うための基本的かつ強力なデータ型です。
用途に応じてfloat
と使い分けることが大切だと思いました。
要点まとめ:
double
は浮動小数点数(小数)の高精度型(64ビット)- 計算、時間処理、グラフ描画など幅広く使用される
float
よりメモリは多く使うが、その分精度が高い
参考になれば幸いです。