経緯
Windowsアプリを作っていて、コードができたので走らせたら、
「アプリケーションはブレークモードになっています」とでて、さらに
「マネージド デバッグ アシスタント ‘ContextSwitchDeadlock’ : ‘CLR は、COM コンテキスト 0x111111 から COM コンテキスト 0x111aa1 へ 60 秒で移行できませんでした。ターゲット コンテキストおよびアパートメントを所有するスレッドが、ポンプしない待機を行っているか、Windows のメッセージを表示しないで非常に長い実行操作を処理しているかのどちらかです。この状態は通常、パフォーマンスを低下させたり、アプリケーションが応答していない状態および増え続けるメモリ使用を導く可能性があります。この問題を回避するには、すべての Single Thread Apartment (STA) のスレッドが、CoWaitForMultipleHandles のようなポンプする待機プリミティブを使用するか、長い実行操作中に定期的にメッセージをポンプしなければなりません。’」
とでました。
警告
このメッセージはマネージドデバッグアシスタント (MDA) によるContextSwitchDeadlock警告であり、長時間にわたってUIスレッドが応答しない状態にあることを示しています。具体的には、UIスレッドが60秒以上Windowsメッセージを処理しないでいるときにこの警告が表示されることがあります。これは、UIスレッドが長時間実行される操作によってブロックされていて、ユーザーインターフェースがフリーズしているように見える状態を指します。
原因
・長時間実行される処理(例えば、ファイルの検索やデータベースへの大量のクエリなど)がUIスレッド上で直接実行されている。
・UIスレッドがバックグラウンド処理の完了を同期的に待機している。
解決策
・バックグラウンド処理の使用: 長時間実行される処理はBackgroundWorker、Task、async/awaitなどを使ってバックグラウンドで実行し、UIスレッドをブロックしないようにします。
・UIの応答性を保つ: バックグラウンドで処理を行う間も、UIスレッドがユーザーからの入力に応答できるようにします。BackgroundWorkerのProgressChangedイベントを利用して進捗をUIに反映するなどが考えられます。
補足
・この警告はデバッグ時にのみ表示され、アプリケーションの実行に直接影響を与えるものではありません。しかし、UIのフリーズはユーザーエクスペリエンスを著しく損なうため、適切に対処することが重要です。
・デバッグ中にこの警告が邪魔であれば、Visual Studioの[デバッグ] > [Windows] > [例外設定]で特定のMDAの通知を無効にすることができますが、根本的な問題の解決にはなりません。
BackgroundWorkerを利用しているようですが、長時間実行される処理がUIスレッドをブロックしている可能性があります。BackgroundWorkerの使用方法を見直し、実際の処理がバックグラウンドスレッドで実行されていることを確認してください。また、UIスレッドで実行されるべきでない処理が含まれていないかもチェックしてみてください。
以上です。
何かの参考になれば、幸いです。
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