ExcelのPower Queryを使ってデータを整形・加工している中で、特定の列に含まれる最小値を取得したい場面がありました。
今回は、Power Query上で列の最小値を求めてカスタム列として追加する方法を実践しましたので、その手順を共有いたします。
実現したい内容
- Power Queryで読み込んだテーブルに対して
- 特定の列の**最小値(Min)**を求め
- その結果を新しい列(カスタム列)として追加する
手順:Power Queryで最小値を取得する
以下では、column1
という列を対象に、最小値を求めて表示するカスタム列を追加する方法をご説明します。
1. [列の追加] タブから「カスタム列」を選択
Power Queryエディタの上部にあるメニューから「列の追加」→「カスタム列」をクリックします。
カスタム列の追加ウィンドウが開きます。
2. カスタム列の設定
新しい列名の入力
「新しい列名」欄に、任意の列名を入力します。今回は例として:
column1_Min
とします。
カスタム列の式を入力
「カスタム列の式」欄に以下のM言語コードを入力します。
"column1 最小値: " & Text.From(List.Min(#"変更された型1"[column1]))
この式の内容は次のとおりです:
List.Min(...)
:指定した列の中から最小値を取得Text.From(...)
:取得した数値を文字列に変換"column1 最小値: "
:見出しテキストとして付加
3. [OK]をクリックして列を追加
入力が完了したら[OK]を押します。
これで、元のcolumn1
列の右側に、新しく最小値を表示する列が追加されているはずです。
応用:最大値・平均値・標準偏差を求める方法
M言語には、他にも便利な集計関数が用意されています。List.Min()
の部分を以下のように変更すれば、それぞれの統計量を取得できます。
取得したい値 | 関数の書き換え例 |
---|---|
最大値 | List.Max(...) |
平均値 | List.Average(...) |
標準偏差 | List.StandardDeviation(...) |
まとめ
Power Queryでは、List.Min()
関数を使うことで列の最小値を簡単に取得することが可能です。
カスタム列として表示すれば、レポートや可視化の補助にも活用できます。
- 最小値 →
List.Min()
- 最大値 →
List.Max()
- 平均値 →
List.Average()
- 標準偏差 →
List.StandardDeviation()
本記事が、Power Queryの活用やM言語の理解に少しでも役立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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