はじめに
Windowsのコマンドプロンプトを使って、カレントディレクトリ(現在のフォルダ)の内容を確認しようとした際、「ls」コマンドを入力しても機能せず、戸惑うことがありました。
本記事では、その原因と対処方法についてまとめました。
なぜ「ls」が使えないのか
「ls」はLinuxやmacOSなど、UNIX系のOSで使用されるコマンドです。カレントディレクトリに存在するファイルやフォルダを一覧表示する際に使われます。
しかし、Windowsの標準コマンドプロンプトでは、「ls」は認識されません。そのため、実行しても「’ls’ は内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」というエラーが表示されます。
Windowsでは「dir」を使う
Windowsでは、同様の機能を持つコマンドとして「dir」が用意されています。
コマンドプロンプトにて以下のように入力してください。
dir
これにより、現在のフォルダ内にあるファイルやディレクトリの一覧が表示されます。
PowerShellやGit Bashを使用している場合
補足として、もしWindows上で「ls」が使える環境を整えたい場合は、以下のような手段もあります。
- PowerShell:Windowsに標準搭載されているシェルで、「ls」もエイリアスとして使用可能です(実際には「Get-ChildItem」の別名)。
- Git Bash:Git for Windowsをインストールすると付属するシェルで、Linux風のコマンド(ls、pwd、cdなど)が使用可能です。
ただし、本記事は「標準のコマンドプロンプト」に限定した話であり、上記ツールを導入していない状態での挙動に関する解説となります。
おわりに
Windowsのコマンドプロンプトでは「ls」は使用できませんが、「dir」を使うことで同じ目的を果たせます。
初めてコマンド操作に触れる方にとっては混乱しやすい点かもしれませんが、基本的な違いを知っておくと今後の作業がスムーズになります。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。