はじめに
株式投資においては、ローソク足チャートを活用して株価の動きを分析することが非常に重要です。
ローソク足チャートにもさまざまな種類がありますが、代表的なものに「日足」「週足」「月足」があります。
それぞれの特徴を理解し、投資スタイルに応じて適切に使い分けることが、投資成果を高める鍵となります。
「日足」「週足」「月足」とは
- 日足(ひあし)
1本のローソク足が、1日の株価の値動き(始値・高値・安値・終値)を表しています。 - 週足(しゅうあし)
1本のローソク足が、1週間の株価の値動きを表しています。 - 月足(つきあし)
1本のローソク足が、1か月間の株価の値動きを表しています。
このように、どの期間の動きを一つのローソク足で表現するかによって、チャートの意味合いは大きく変わります。
投資スタイルに応じた使い分け方
どのチャートを優先的に使うかは、投資スタイルによって異なります。
- 長期投資
株を長期間にわたって保有する場合は、月足や週足チャートを中心に分析します。
これらは長期的なトレンドを把握するのに適しており、一時的な値動きに惑わされずに大局を掴むことができます。 - 短期投資(スイングトレード・デイトレード)
比較的短期間で売買を繰り返すスタイルでは、日足を中心に見ることが多くなります。
日々の細かい値動きを把握し、エントリーやイグジットのタイミングを探ります。 - 超短期投資(スキャルピング)
さらに短い時間軸で取引を行うスキャルピングでは、60分足や10分足といった、より短い時間単位のチャートを使用することもあります。
このように、投資期間に応じてチャートの種類を使い分けることが重要です。
複数チャートの組み合わせが有効
たとえば、デイトレードを行う場合、主に日足チャートを参考にすることになりますが、同時に週足チャートなども併せて確認することが大切です。
なぜなら、日足チャートだけでは見えない、より大きなトレンド(上昇相場・下落相場)を把握することで、売買判断の精度を高めることができるからです。
具体的には、週足で上昇トレンドを確認した上で、日足で押し目を狙うといった戦略を立てることが可能になります。
まとめ
「日足」「週足」「月足」というチャートは、それぞれ異なる時間軸で株価の動きを示しており、投資スタイルに合わせて使い分けることが重要です。
また、一つのチャートだけで判断せず、複数のチャートを組み合わせて大局と短期動向の両方を把握することが、より精度の高い投資判断につながります。
自分の投資スタイルに合ったチャートを適切に活用し、相場の流れを読み解いていきましょう。