株の買い注文は2種類ある|成行注文と指値注文
株式市場は常に値動きが激しく変動しています。
その中で「いかに安く買うか」が利益を出すための重要なポイントとなります。
成行注文|とにかくすぐ買いたいなら
「いくらでもいいから買いたい」という場合には、成行注文を出します。
成行注文は注文が成立する確率が高い一方、値動きが激しい場面では想定以上の高値で買ってしまうリスクもあります。
指値注文|価格を指定して慎重に買いたいなら
「この価格で買いたい」と金額を指定する場合には、指値注文を使います。
例えば、現在505円の株を500円以下で買いたい場合、**「500円で買い注文を出す」**という方法です。
この場合、株価が500円以下に下がらなければ注文は成立しません。
より安い価格で購入できる反面、取引成立のチャンスを逃すリスクもあります。
指値注文の注意点|注文の有効期限も大切
指値注文は、設定した価格に到達しないと取引が成立しないため、必ずしも当日に株を買えるわけではありません。
そのため、注文時には次のような有効期限の設定が必要です。
- 当日限り:その日のみ有効。成立しなければ自動キャンセル。
- 期間指定あり:株価が達するまで数日〜数週間有効。
戦略に応じて柔軟に設定しましょう。
取引が成立しないケースとは?
売買のバランスが崩れると取引成立しにくい
たとえ株価が指定した価格に達しても、売り注文に対して買い注文が多すぎる場合、取引が成立しないことがあります。
また、**企業業績の大幅修正や突然の悪材料(災害・事件)**などが発生すると、株価が大きく動き、通常の取引が難しくなることもあります。
ストップ高・ストップ安にも注意
株式市場では、1日あたりの株価変動幅に制限があります。
- ストップ高:上値制限いっぱいまで上昇した状態
- ストップ安:下値制限いっぱいまで下落した状態
このような局面では、売買が成立しにくくなるため、指値注文も通らない場合があります。
【体験談】森はこう考える
私は、指値注文を出して**「下がったら買おう」と待っていましたが、思った以上に株価が下がらず一向に刺さりません**でした。
このままでは資産形成が進まないため、現在(2020年12月時点)では、配当金をもらったらその日に配当をくれた会社の株を最低5株購入するというルールを作っています。
待ちすぎるより、少しずつでも市場に参加することが大切だと感じています。
用語解説|押さえておきたい基礎知識
大幅修正とは?
企業が発表していた業績予想と実際の業績に大きな差が出た場合、決算発表時に業績予想を大きく修正することを指します。
- 業績が良い場合 → 上方修正
- 業績が悪い場合 → 下方修正
この大幅修正は、株価に直接影響を与える重要な要素なので、決算時には必ずチェックしましょう。