金利と株価の関係|逆の動きをする理由とは?
金利は、企業活動と投資家行動を通じて株価に影響を与えます。
金利が低いと株価は上がりやすい
金利が下がると、企業は借入コストが減り、業績が向上しやすくなります。
また、投資家にとっては債券の魅力が低下するため、株式市場へ資金が流れやすくなり、株価は上昇傾向になります。
- 中央銀行が景気刺激のために金利を下げる=金融緩和
- 株式投資が有利と判断され、株価上昇に寄与
金利が高いと株価は下がりやすい
景気過熱を抑えるために中央銀行が金利を引き上げる=金融引き締め
金利が高くなると、企業の負担が増し、また債券投資が有利になるため、株式市場から資金が流出し、株価は下落しやすくなります。
為替(通貨)と株価の関係|どちらも連動しやすい
為替と株価は連動しやすい
成長している国の通貨は買われ、株価も上がりやすくなります。
逆に、景気後退局面では通貨が売られ、株価も下落しやすくなります。
円安・円高と企業への影響
- 円安: 輸出型企業(自動車、機械など)にメリット
- 円高: 輸入型企業(電力、ガス、化学など)にメリット
たとえば、輸出企業にとっては1ドル120円>1ドル100円の方が円ベースで利益が大きくなります。
金利差と景気後退のサイン|逆イールドとは?
米国の2年債と10年債の金利差が逆転する、いわゆる逆イールド現象は、景気後退の予兆といわれています。
- 2年債利回り > 10年債利回りになると注意
- 逆イールド発生後、2〜26か月以内にS&P500が最高値を更新、その後1年以内に景気後退
過去データからも、高い確率で景気減速に繋がっています。
金利と為替の密接な関係
金利差が為替相場を動かす
- 金利の高い通貨は買われやすい
- 金利の低い通貨は売られやすい
たとえば、米ドル金利>日本円金利という状況では、円売り・ドル買いが進行し、ドル高円安となりやすいです。
FX取引においては、通貨間の金利差がスワップポイントという形で投資家に還元されることもあります。
債券と金利の関係
債券の価格と金利は逆相関の関係にあります。
- 金利上昇 → 債券価格は下落
- 金利低下 → 債券価格は上昇
債券を保有している場合、金利動向には特に注意が必要です。
また、債券はリスク回避資産としても注目されており、株式市場が不安定なときには買われやすくなります。
【体験談】私はこう考えています
私は現在、株式と投資信託だけで資産運用を行っています。
ただ、さまざまな成功している投資家のポートフォリオを研究すると、債券を上手く組み込んでいる例が多いことにも気づきました。
これからは、金利や為替を意識しながら、少しずつ債券にも分散投資を広げ、リスク管理を強化していきたいと考えています。
まとめ|金利・為替・株価・債券の動きを理解して投資力を高めよう
- 金利が下がると株価は上がりやすく、逆に金利が上がると株価は下がりやすい
- 通貨(為替)と株価は基本的に同じ方向に動きやすい
- 債券と金利は逆に動くため、ポートフォリオにバランスを持たせるのが重要
これらの基本的な関係を理解することで、より安定した資産運用が可能になります。