長期運用や分散投資を行う上で、**アセットアロケーション(資産配分)**を決めることは極めて重要です。
アセットアロケーションとは、その名の通り「資産(アセット)をどのような割合(アロケーション)で配分して投資するか」を指します。
有名な投資の格言「卵は一つの籠に盛るな」が示すように、リスク分散が投資では非常に大切です。
一つの資産に集中すると、その資産が暴落した時に大打撃を受けてしまいますが、異なる資産に分けて投資することでリスクを抑えられます。
アセットアロケーションとポートフォリオの違い
ポートフォリオとは?
ポートフォリオ(portfolio)は本来「紙挟み」を意味します。
アメリカでは昔、有価証券をまとめて管理していたことから転じ、今では「資産の一覧」「投資内容の構成」を指すようになりました。
違いは?
- アセットアロケーションは「資産配分割合」を指します。
- ポートフォリオは「配分割合+具体的な保有銘柄リスト」を含むことが多いです。
つまり、ポートフォリオはアセットアロケーションを含む、より広い概念と言えます。
銘柄選びよりアセットアロケーションが重要
1986年、ブリンソンらが発表した有名な論文
「Determinants of Portfolio Performance」
によれば、ポートフォリオのリターン変動の約9割がアセットアロケーションによって決まるとされています。
つまり、個別銘柄選びや売買タイミングを工夫するよりも、資産全体の配分をどう組むかが圧倒的に重要なのです。
個人投資家における資産配分の考え方
個人投資家も、資産配分には十分注意が必要です。
リスク許容度に応じて、次のような配分が考えられます。
- リスク許容度が高い人:株式比率を高める
- リスクを抑えたい人:債券や現金の比率を増やす
資産額や年齢、生活環境に合わせて柔軟に考えるべきです。
私の考え:まずは株中心、将来債券も
私自身、まだ資産が十分とは言えないため、現時点では株式中心の運用をしています。
まずは株式投資で資産を拡大し、その後、債券を組み合わせることでリスクを抑える計画です。
ただ、資産額によって戦略を変えるべきだと考えています。
1億円ある人と、100万円しかない人が同じアセットアロケーションをするのは現実的ではありません。
低資産層向けのアセットアロケーション戦略についても、今後さらに勉強していきたいと思っています。