【ETFとは?】仕組み・特徴・投資信託との違いをわかりやすく解説|低コストで透明な資産運用手段

目次

ETF(上場投資信託)とは?

ETFとは「Exchange Traded Fund」の略称であり、
**証券取引所(Exchange)**に上場し、**取引される(Traded)**投資信託(Fund)を指します。

世界で初めてETFが登場したのは、1990年3月17日、カナダのトロント証券取引所でした。
このとき誕生したETF「TIPS(Toronto 35 Index Participation Units)」は、
トロント株価指数に連動する商品として設計されました。

以来、ETFは世界中の金融市場において不可欠な投資対象となり、

  • 株式
  • 債券
  • 原油
  • 金・銀などの実物資産

といった幅広い資産クラスを裏付けとする商品が次々と誕生しています。

ETFは、低コストかつ高い流動性という特徴により、
投資家から高い支持を集めています。

ETFと投資信託の基本的な特徴と違い

投資信託とは?

投資信託は、投資家から集めた資金をまとめ、
株式や債券、不動産、金などさまざまな資産に分散投資する仕組みです。

販売チャネル(銀行、証券会社、保険会社など)を通じて広く資金を募り、
専門の運用会社(投信会社)が資産運用を行います。

ETFの特徴

ETFは、投資信託と基本的な目的(分散投資)は同じですが、
構造がよりシンプルで、関係者の数も少ないのが大きな違いです。

一般的な投資信託には、

  • 販売会社(銀行・証券会社)
  • 投信会社
  • 信託銀行
  • 証券会社

など多くの関係者が介在するため、どうしてもコストが高くなりがちです。

一方、ETFの場合、

  • 個人投資家
  • 証券会社
  • 証券取引所

という、シンプルな構造で完結します。
これにより、コストが抑えられ、収益性が高まりやすい仕組みとなっています。

さらに、ETFは上場株式と同様に自由に売買可能であり、
個人投資家から機関投資家まで幅広い参加者によって流動性が確保される点も魅力です。

また、取引価格も市場の需給によって形成されるため、
透明性の高い価格決定が実現されています。

指定参加者(Authorized Participant)の役割

ETF市場を支える重要な存在として、「指定参加者(AP)」があります。

指定参加者とは、年金基金や保管銀行など、
現物株式を大量に保有する機関投資家のことを指します。

彼らは、

  • 手持ちの現物株式をETFの受益証券に交換
  • 受益証券を市場で売買

することで、ETF市場の流動性を高めています。

指定参加者にとっては、複数の個別株を管理するよりも、
同じ価値を持つETFで一括運用するほうがコスト削減につながるメリットもあります。

この仕組みがあることで、ETFは**市場価格と純資産価額(NAV)**の乖離を抑え、
より合理的な市場取引を実現しています。

まとめ|ETFは透明性・流動性に優れた柔軟な資産運用ツール

ETFは、投資信託が持つ

  • 株式や債券などの有価証券への分散投資機能

に加え、

  • 取引の流動性向上
  • 市場価格の透明性
  • 株式投資の柔軟性

というメリットを兼ね備えた、現代の資産運用に適した商品です。

低コストで柔軟に取引できるETFを活用することで、
個人投資家もより効率的な資産形成が可能となるでしょう。

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この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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