ブラックロック社の商品に興味を持ったきっかけ
ETFに関する書籍を読んでいるうちに、
世界最大級の運用会社ブラックロック社の商品にも興味を持ちました。
そこで今回は、ブラックロックが運用する代表的なETF、
**IVV(iシェアーズ・コア S&P500 ETF)**について学びました。
IVV iシェアーズ・コア S&P500 ETFの概要
IVV(iShares Core S&P500 ETF)は、
米国株式市場の大型株のパフォーマンスを示す「S&P500指数」に連動する投資成果を目指すETFです。
S&P500指数は、すべての米国上場株式の**時価総額の約80%**をカバーしており、
アメリカ経済全体の動向を反映する代表的な指標とされています。
IVVでは、浮動株調整後の時価総額加重平均で銘柄比率が決定され、
金融、テクノロジー、エネルギー、通信、消費財など幅広い分野に分散投資されています。(資料:楽天証券)
基本情報
- 基準価額(米ドル):326.38(2020年7月29日現在)
- 純資産総額:1,947億5976万米ドル(2020年6月30日現在)
- 経費率:0.04%
※いずれも楽天証券調べ
IVVの組入れ上位銘柄(2020年8月2日現在)
銘柄名 | 業種 | 保有比率(概算) |
---|---|---|
アップル(AAPL) | テクノロジー・ハードウェア | 約5.82% |
マイクロソフト(MSFT) | ソフトウェア・サービス | 約5.74% |
アマゾン・ドットコム(AMZN) | 小売 | 約4.75% |
フェイスブック(FB) | メディア・娯楽 | 約2.09% |
アルファベット(GOOGL/GOOG) | メディア・娯楽 | 約3.38%(両銘柄合算) |
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) | 医薬品・ヘルスケア | 約1.44% |
バークシャー・ハサウェイ(BRK) | 金融 | 約1.40% |
ビザ(V) | 決済サービス | 約1.22% |
プロクター・アンド・ギャンブル(PG) | 消費財 | 約1.21% |
※参考:Bloomberg
IVVは、SPYやVOOとほぼ同じ構成銘柄となっており、
GAFAMを中心とした米国トップ企業に分散投資ができるのが大きな特徴です。
IVVを選ぶメリット
メリット1:世界最大級のETF
IVVは、2000年にアメリカで上場された歴史あるETFであり、
現在では世界第2位の規模を誇る巨大なETFです。
- 流動性が非常に高い
- 大量の資金流入にも耐えられる運用体制が整っている
といったメリットがあります。
メリット2:運用コストが非常に低い
IVVの**経費率はわずか0.04%**です。
同じS&P500連動型ETFである
- SPY:0.09%
- VOO:0.03%
と比較しても、非常に低コストで運用できる点が魅力です。
メリット3:四半期ごとの配当金がもらえる
IVVは、米国株式ETFとして、
- 四半期(3カ月)ごとに配当金
- 配当利回りは約1.5%前後
という特徴があります。
長期保有を前提とする場合、配当金収入も積み重なり、
複利効果による資産増加を期待できます。
ブラックロック社の信頼性
ブラックロック社は、
「ブラックロックのファンドを買うより、ブラックロックの株を買ったほうがリターンが良い」
とまで言われるほど、高い収益性と堅実な経営を誇る企業です。
同社は市場低迷時にも自社株買いを積極的に行い、
株主還元を重視する姿勢が評価されています。
IVVのデメリット
デメリット:価格の高さ
IVVは、2020年8月時点で1株あたり326.38ドルと、
比較的高額な価格帯に位置しています。
1株単位で購入するため、
特に少額から投資を始めたい方にとっては、ややハードルが高いと感じるかもしれません。
(ただし、最近では証券会社によって**「株式の一部買付(Fractional Share)」**も普及しつつあります。)
まとめ|IVVは長期投資に適した安定的なETF
今回は、**iシェアーズ・コア S&P500 ETF(IVV)**について学びました。
- 世界第2位の規模を誇る大型ETF
- 低コスト(経費率0.04%)
- 配当金も受け取れる
- ブラックロック社運用の安心感
といったメリットを持つIVVは、
堅実な資産形成を目指す長期投資家に非常に適した商品だと感じました。
一方で、
「スパイダー(SPY)」という名前の響きに惹かれる気持ちもあり、
最終的には自分自身の好みや感覚も大切に選びたいと思っています。