Python樹林– category –
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Pythonのlambda式(無名関数):名前のない関数を一行で書く方法と活用例
Pythonには、def キーワードを使って関数を定義するほかに、lambda(ラムダ)式を使って「名前を持たない関数(無名関数)」を作成する方法があります。 lambda 式を使うと、非常に短い関数をわざわざ定義することなく、その場で一行で記述できるため、コ... -
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Pythonのデコレーター入門:@構文で関数の機能を拡張する仕組み
Pythonの**デコレーター(Decorator)**は、既存の関数の中身を直接変更することなく、その関数の実行前後に特定の処理を追加するための機能です。 ログの出力、実行時間の計測、アクセス権限のチェックなど、複数の関数で共通して行いたい処理(横断的関... -
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Pythonのクロージャ(Closure):関数に状態を持たせる仕組みとnonlocal文
Pythonにおける「クロージャ(Closure)」は、関数型プログラミングの重要な概念の一つです。簡単に言えば、**「自分自身が定義された環境(スコープ)にある変数を保持し続ける関数」**のことを指します。 通常、関数内で定義されたローカル変数は、関数... -
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Pythonの内部関数(ネスト関数):関数の中で関数を定義するメリットと使い方
Pythonでは、関数の内部にさらに別の関数を定義することができます。これを「内部関数」や「ネスト関数(入れ子関数)」と呼びます。 一見すると複雑に見えるかもしれませんが、特定の処理をその関数内だけで使い回したい場合や、外部から処理を隠蔽したい... -
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Pythonの関数は第一級オブジェクト:変数への代入と引数としての受け渡し
Pythonにおいて、関数は「第一級オブジェクト(First-Class Object)」として扱われます。これは、関数が数値や文字列などの他のデータ型と同じように、変数に代入したり、他の関数の引数として渡したり、リストや辞書の中に格納したりできることを意味し... -
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Pythonのグローバル変数とローカル変数:関数の外側の変数を扱う方法とglobal宣言
プログラミングにおいて、変数がどの場所から参照可能で、どこまで有効かという範囲を「スコープ」と呼びます。Pythonでは、関数の外側で定義された変数(グローバル変数/モジュール変数)を関数内部で扱う際に、少し特殊なルールが存在します。 「関数の... -
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Python関数から複数の戻り値を返す方法:タプルの自動パックとアンパック
多くのプログラミング言語では、関数から返せる値(戻り値)は原則として1つだけです。複数の値を返したい場合、配列やオブジェクトに詰め込むなどの工夫が必要になります。 しかし、Pythonではカンマ(,)で区切るだけで、非常に簡単に複数の値を返すこと... -
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Python関数のデフォルト引数:基本と「リストをデフォルト値にしてはいけない」理由
関数を定義する際、引数にあらかじめ値を設定しておくことで、呼び出し時にその引数を省略可能にすることができます。これを「デフォルト引数」と呼びます。 非常に便利な機能ですが、リストや辞書などの「変更可能(ミュータブル)なオブジェクト」をデフ... -
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Python関数の引数展開:辞書をキーワード引数としてまとめて渡す方法 (**アンパック)
Pythonの関数呼び出しにおいて、辞書(dict)に格納されたデータを「キーワード引数」として関数にまとめて渡す機能があります。 これにはアスタリスクを2つ重ねた ** を使用します。リストやタプルを位置引数として展開する * と対になる機能です。 この... -
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Python関数の引数展開:リストやタプルをまとめて渡す方法 (*アンパック)
関数に引数を渡す際、渡したいデータがすでにリストやタプルとしてまとまっている場合があります。 通常であれば、リストの要素をインデックスで一つずつ取り出して引数に指定する必要がありますが、Pythonではアスタリスク(*)を使用することで、リスト... -
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Pythonの位置専用引数(Positional-Only Arguments):スラッシュ(/)記法の意味と使い方
Python 3.8から、関数定義の際に引数リストの中でスラッシュ / を使用できるようになりました。 これは**「位置専用引数(Positional-Only Arguments)」**を定義するための構文です。この記法を使うと、特定の引数に対して「キーワード引数としての呼び出... -
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Python関数の可変長キーワード引数(**kwargs):任意の数のオプション引数を受け取る方法
関数を定義する際、必須の引数とは別に、任意の数の「オプション設定」や「追加属性」を受け取りたい場合があります。 前回の記事で紹介した *args は「位置引数」をタプルとして受け取るものでしたが、引数の名前(キー)と値のセットを辞書として受け取... -
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Python関数の可変長位置引数(*args):任意の数の引数を受け取る方法
関数を定義する際、引数の数が事前に決まっていない場合があります。例えば、渡された複数の数値をすべて合計する関数や、複数のログメッセージをまとめて出力する関数などです。 Pythonでは、引数名の前にアスタリスク(*)を付けることで、任意の数(0個... -
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Python関数の引数指定:位置引数とキーワード引数の違いと使い分け
Pythonで関数を呼び出す際、引数を渡す方法には「位置引数」と「キーワード引数」の2種類があります。 単純な関数であれば位置引数だけで十分ですが、引数の数が多い場合や、設定項目が複雑な関数の場合、キーワード引数を使うことでコードの可読性を劇的... -
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Pythonで関数を「未実装」のままにしておく方法:pass文とNotImplementedError
開発の初期段階では、全体の設計を行うために「関数名やクラス名だけを定義しておき、中身の処理は後で実装したい」という場面が多々あります。 しかし、Pythonはインデント(字下げ)によってブロックを管理しているため、関数の中身を空のままにしておく... -
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Pythonの関数入門:defによる定義、引数、戻り値の基本
プログラミングにおいて、特定の処理をひとまとめにして名前を付け、何度も再利用できるようにしたものを「関数」と呼びます。Pythonには print() や len() のような組み込み関数が多数用意されていますが、自分で独自の関数を作成(定義)することも可能... -
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Pythonの代入式(セイウチ演算子):式の中で変数代入を行う方法と活用パターン
Python 3.8から導入された**代入式(Assignment Expressions)**は、変数への代入と、その値の評価を同時に行うための機能です。 演算子の形状 := が、横を向いたセイウチ(walrus)の目と牙に見えることから、通称**「セイウチ演算子(Walrus Operator)... -
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Pythonの構造的パターンマッチング:match-case文による高度な条件分岐とデータ抽出
Python 3.10で導入された「構造的パターンマッチング(match 文)」は、単なる値の比較だけでなく、データの構造(リスト、タプル、辞書、オブジェクトなど)に基づいて分岐を行い、同時にその中身を変数に抽出できる強力な機能です。 従来の if-elif-else... -
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Pythonのfor-else文:ループがbreakされずに完了した場合の処理
Pythonの if 文において else が「条件に合致しなかった場合」を意味することは広く知られています。しかし、Pythonでは for 文や while 文といったループ構文に対しても else を記述できることは、意外と知られていません。 ループにおける else ブロック... -
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Pythonループ処理の制御:continue文を使って特定の処理をスキップする方法
リストなどのデータを順に処理するループの中で、「特定の条件に当てはまるデータだけは処理せずに飛ばしたい」という場合があります。例えば、ファイル一覧から画像ファイルだけを無視したり、無効なデータを除外したりするケースです。 このような「現在... -
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Pythonループ制御:break文を使って特定の条件で処理を中断する方法
for 文や while 文を使用している最中に、特定のエラーが発生したり、目的のデータが見つかったりした場合、残りの処理を行わずにループを直ちに終了させたいことがあります。 このような「ループからの脱出」を実現するために、Pythonでは break 文を使用... -
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Pythonのwhile文:条件が満たされている間ループを繰り返す方法
Pythonで繰り返し処理を行う際、for 文は「リストの要素数」や「指定した回数」だけ繰り返す場合に適しています。 対して、回数は決まっていないものの、「ある特定の条件が満たされている間はずっと処理を続けたい」という場合があります。例えば、「ユー... -
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Pythonの辞書内包表記:辞書を効率的かつ簡潔に作成・操作する方法
Pythonには、リスト内包表記と同様に、辞書(dict)を簡潔に生成・加工するための**「辞書内包表記(Dictionary Comprehension)」**という機能があります。 通常の for ループを使って辞書を作成する場合と比較して、コードの記述量が減り、可読性が向上... -
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Pythonの集合内包表記(Set Comprehension):重複を排除してデータを加工する
Pythonには、リストを作成するための「リスト内包表記」と同様に、集合(set)を簡潔に作成するための**「集合内包表記(Set Comprehension)」**があります。 リスト内包表記が [](角括弧)を使用するのに対し、集合内包表記は {}(波括弧)を使用します... -
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Pythonのリスト内包表記:for文を1行で書く効率的なリスト作成術
Pythonには、既存のリスト(または他のイテラブル)を元に、新しいリストを簡潔に作成するための**「リスト内包表記(List Comprehensions)」**という機能があります。 これはPythonの大きな特徴の一つであり、通常の for 文を使って append() を繰り返す... -
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Pythonでリストを逆順にループ処理する2つの方法:reversed()関数とスライス
Pythonの for 文は、デフォルトではリストの先頭(インデックス0)から末尾に向かって要素を取り出します。しかし、時系列データを「新しい順(末尾から)」に処理したい場合や、ランキングを「下位から」表示したい場合など、逆順でループ処理を行いたい... -
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Pythonのzip()関数:複数のリストをまとめてループ処理する方法と注意点
プログラミングを行っていると、「名前のリスト」と「年齢のリスト」のように、関連するデータが別々のリストに格納されており、それらを同時に取り出して処理したい場面に遭遇します。 インデックスを使って list1[i]、list2[i] とアクセスすることも可能... -
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Pythonのfor文でインデックス(ループ回数)を取得する:enumerate関数の使い方
Pythonの for 文は、リストの要素を直接取り出して処理できるため非常に便利ですが、「現在が何番目の要素なのか(インデックス)」や「何回目のループなのか」という情報が必要になる場面があります。 他の言語経験者がやりがちな range(len(リスト)) を... -
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Python辞書のループ処理:for文でキー・値・要素ペアを回す方法
Pythonの辞書(dict)に格納されたすべてのデータに対して、順番に処理を行いたい場合、for 文を使用します。 リストのループ処理とは異なり、辞書には「キー」「値」「キーと値のペア」という3つの要素が存在するため、目的に応じてメソッドを使い分ける... -
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Pythonで指定回数のループ処理を行う:range()関数の活用
プログラミングでは、リストの要素数に関係なく、「処理を5回だけ繰り返したい」「10回リトライしたい」といった、特定の回数だけループを実行したい場面があります。 Pythonでは、for 文と組み込み関数の range() を組み合わせることで、これを簡潔に実現...