C++樹林– category –
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【C++】assert の使い方 | 実行時にプログラムの前提条件をチェックする方法
はじめに プログラミングでは、「この関数が呼ばれるとき、このポインタはNULLであってはならない」「この変数の値は、必ず正の数のはずだ」といった、コードが正しく動作するための前提条件が存在します。 C言語由来の <cassert> (C++では <cass... -
【C++】static_assert でコンパイル時にアサーションを行う方法
はじめに プログラミングでは、テンプレートや定数式など、プログラムの実行前(コンパイル時)に満たされているべき特定の前提条件があります。例えば、「テンプレート引数は必ず正の数でなければならない」「sizeof(int)は4バイトでなければならない」と... -
【C++】プログラムを終了させる4つの方法 (exit, quick_exit, terminate)
はじめに C++のプログラムは、通常はmain関数の最後まで実行され、return 0; によって正常に終了します。しかし、時にはプログラムの途中で、特定の条件に基づいて即座に終了させたい場合があります。 C++の標準ライブラリ <cstdlib> と <excepti... -
【C++】std::stringオブジェクトを構築(生成・初期化)する様々な方法
はじめに C++のstd::stringは、文字列を柔軟に扱うための非常に強力なクラスです。その柔軟性は、オブジェクトを生成する際の豊富なコンストラクタに支えられています。 空の文字列として生成するだけでなく、C言語スタイルの文字列リテラルから、あるいは... -
【C++】std::stringの基本操作 | 代入・連結・比較の方法をまとめて解説
はじめに C++の**std::string**クラスは、C言語スタイルのchar配列が抱える煩雑さや危険性を解消し、文字列を安全で直感的に扱えるように設計されています。まるでintやdoubleのような基本データ型のように、自然な構文で様々な操作が可能です。 この記事... -
【C++】std::stringの文字数を取得する.size()と.length()の使い方
はじめに C++でstd::stringを扱う際、その文字列に何文字含まれているかという「長さ」を取得したい場面は頻繁にあります。 この目的のために、std::stringクラスには .size() と .length() という2つのメンバ関数が用意されています。この記事では、これ... -
【C++】std::stringの文字列を空にする.clear()の使い方
はじめに C++でstd::stringを扱う際、ループ処理の中で同じstring変数を再利用する前など、「文字列の中身を一旦すべて削除して、空の状態に戻したい」という場面があります。 この目的のために、std::stringクラスには .clear() というメンバ関数が用意さ... -
【C++】std::stringが空かどうかを判定する.empty()の使い方
はじめに C++でstd::stringを扱う際、ユーザーからの入力が空だった場合や、処理の途中で文字列が空になったかどうかを判定したい場面は頻繁にあります。 この判定には、.empty() というメンバ関数を使うのが、最もシンプルで推奨される方法です。.empty()... -
【C++】std::stringをC言語関数(printf等)で使う方法 (.c_str, .data)
はじめに C++でプログラミングをする際、printfやmemcpy、あるいは古いライブラリの関数など、引数としてC言語スタイルの文字列(終端NULL文字 (\0) で終わる char 配列へのポインタ)を要求するものを使いたい場面が時々あります。 しかし、C++のモダンな... -
【C++】std::stringをイテレータで操作する方法(iterator, const_iterator)
はじめに C++のstd::stringは、内部的には文字のコンテナであり、std::vectorなどと同様に、その要素(個々の文字)にアクセスするためのイテレータを提供します。イテレータは、文字列内の特定の位置を指し示す、ポインタのように振る舞うオブジェクトで... -
【C++】std::string::substrで部分文字列を抽出する方法
はじめに C++でstd::stringを扱う際、「文字列の先頭から5文字だけ取り出したい」「3文字目から4文字分を抜き出したい」といった、部分文字列を抽出したい場面は非常に多くあります。 この目的のために、std::stringクラスには .substr() というメンバ関数... -
【C++】stoi, stod で文字列を数値に変換する方法
はじめに C++で、ユーザーが入力した "123" のような文字列を、計算で使える 123 という数値(intやdouble)に変換したい場面は非常に多くあります。 C++11では、この目的のために <string> ヘッダーに、stoX (string to X) と呼ばれる一連の便利な... -
【C++】std::to_stringで数値を文字列に変換する方法
はじめに C++で、計算結果の数値と、説明の文字列を連結して一つのメッセージを作成したい、という場面は頻繁にあります。C++では、std::stringオブジェクトと数値を + で直接連結することはできません。 この問題を解決するために、C++11では <string&... -
【C++】std::string::findで文字列を検索する方法とnposの使い方
はじめに C++のstd::stringで、「ある文字列の中に、特定のキーワードが含まれているか」を調べたい場面は非常に多くあります。この目的のために、std::stringクラスには**.find()**という強力なメンバ関数が用意されています。 .find()は、文字列の中から... -
【C++20】starts_with, ends_withで文字列の前方/後方一致を判定する方法
はじめに C++で、「ファイル名が _backup で終わっているか」「URLが https:// で始まっているか」といった、文字列の前方一致または後方一致を判定したい場面は頻繁にあります。 従来は、.substr() や .compare() といったメンバ関数を組み合わせて、少し... -
【C++17】boyer_moore_searcherで高速な文字列検索を行う方法
はじめに C++で、長い文字列の中から特定のパターン(部分文字列)を探し出す場合、標準ライブラリ<algorithm>のstd::search関数が利用できます。 C++17では、このsearch関数と組み合わせて使うための検索オブジェクト(searcher)が導入されました... -
【C++】std::regex_matchで正規表現を使って文字列のマッチングを行う方法
はじめに C++で、ユーザーが入力した文字列が「メールアドレスの形式に合っているか」「YYYY-MM-DDという日付の形式になっているか」といった、特定のフォーマット検証を行いたい場合があります。 C++11で導入された**<regex>ライブラリのstd::regex... -
【C++】std::regex_replaceで正規表現を使って文字列を置換する方法
はじめに C++で、「YYYY/MM/DD」という形式の日付文字列を、「YYYY年MM月DD日」という形式に変換したい、といった高度な文字列置換を行いたい場合があります。 C++11で導入された**<regex>ライブラリのstd::regex_replace**関数は、このような複雑な... -
【C++17】std::string_view の使い方 | 文字列コピーを回避しパフォーマンス向上
はじめに C++で、関数に文字列を渡す際、引数を const std::string& とするのが一般的でした。しかし、この方法にはパフォーマンス上の問題があります。もし、関数にC言語スタイルの文字列リテラル(例: "Hello") を渡そうとすると、その場で一時的な ... -
【C++20】std::format の使い方 | 型安全な文字列フォーマット入門
はじめに C++で、数値や文字列を組み合わせて一つの整形された文字列を作成する際、従来はstringstreamやC言語由来のprintfファミリーが使われてきました。しかし、これらはコードが冗長になったり、型安全性が低かったりという問題がありました。 C++20で... -
【C++20】std::formatで自作の型を文字列化する方法 (formatterの特殊化)
はじめに C++20で導入された**std::format**は、printfのように、型安全で拡張性の高い書式設定機能を提供します。intやstringといった基本型は標準でサポートされていますが、「自作したクラスやenum(列挙型)」をformatで直接扱いたい、という場面が必... -
【C++20】views::splitで文字列を指定した区切り文字で分割する方法
はじめに C++で、「A,B,C」のようなカンマ区切りの文字列を、個々の要素「A」「B」「C」に分割したい、という場面は非常に頻繁にあります。 従来はstd::getlineとstd::stringstreamを組み合わせるなどの手動での処理が必要でしたが、C++20のRangesライブラ... -
【C++23】views::join_withで文字列コンテナを指定した区切り文字で連結する方法
はじめに C++で、vector<string>などに格納された複数の文字列を、カンマ区切り(,)のような特定の文字列を間に挟んで、一つの大きな文字列に連結したい場合があります。従来はforループで手動で連結する必要がありましたが、C++23のRangesライブラ... -
【C++】cinによる標準入力の基本 | キーボードから値を受け取る方法
はじめに C++のプログラムで、ユーザーに数値を入力してもらったり、名前を打ち込んでもらったりと、キーボードからの入力を受け取りたい場面は必ずあります。この標準的な入力機能を提供するのが、<iostream>ヘッダーで定義されているstd::cin (cha... -
【C++】coutによる標準出力の基本 | 文字や数値を画面に表示する方法
はじめに C++の学習において、プログラムの動作や変数の内容を確認するために、コンソール(黒い画面)に結果を表示するのは最も基本的な操作です。この標準的な出力機能を提供するのが、<iostream>ヘッダーで定義されているstd::cout (character ou... -
【C++】cinの入力における空白文字の扱いの基本 (noskipws, ws)
はじめに C++の cin や ifstream といった入力ストリームは、>> 演算子を使うと、デフォルトで入力中の空白文字(スペース、タブ、改行など)を自動的に読み飛ばしてくれます。これにより、「10 20」という入力を2つの整数として簡単に読み込めます... -
【C++】std::getline で、スペースを含む一行を読み取る方法
はじめに C++で cin >> my_string; のように入力ストリーム演算子 >> を使うと、スペースやタブ、改行までを一つの区切りとして、単語ごとにしか文字列を読み取れません。 「Hello World」のように、スペースを含む一行全体を一つの文字列とし... -
【C++】ストリームのエラー状態を判定し、回復する方法 (fail, clear)
はじめに C++で cin や ifstream を使ってデータを読み込む際、ユーザーが数値を入力すべきところに文字列を入力するなど、予期せぬ入力によってストリームがエラー状態になることがあります。一度エラー状態になると、そのストリームはそれ以降の入力を全... -
【C++】cin / ifstream で入力の終わり(EOF)を判定する方法
はじめに C++で、ファイルや標準入力から、データがいくつあるか分からないまま、全てのデータを読み終わりまで処理したい、という場面は非常に多くあります。このような場合、入力ストリームの状態をチェックして、ループを終了させる必要があります。 入... -
【C++】ファイル操作の基本 ofstream(書き込み)とifstream(読み込み)の使い方
はじめに C++で、プログラムのデータをファイルに保存したり、ファイルからデータを読み込んだりするには、ファイルストリームを利用するのが標準的な方法です。<fstream> ヘッダーには、ファイル操作のための主要なクラスが用意されています。 std:...