C++では、関数に引数(パラメータ)を渡すことで、関数の動作を柔軟に制御することができます。これにより、1つの関数をさまざまな値に対応させて再利用することが可能になります。
本記事では、整数の引数を使って購入金額を表示する例を通じて、引数付き関数の基本構文と使い方を丁寧に解説いたします。
目次
サンプルコード:引数を使って関数に値を渡す
#include <iostream>
using namespace std;
// 関数 definePurchase の定義(引数:金額)
void definePurchase(int amount)
{
cout << amount << "万円のバイクを購入しました。" << endl;
}
// main関数から関数を呼び出す
int main()
{
definePurchase(30);
definePurchase(80);
return 0;
}
コードの解説
definePurchase(int amount)
は、引数を1つ受け取る関数です。amount
に与えられた値を使って出力内容を動的に変更しています。main()
関数内で2回呼び出すことにより、異なる金額を処理できるようになっています。
実行結果の例
30万円のバイクを購入しました。
80万円のバイクを購入しました。
引数の基本構文
cppコピーする編集するvoid 関数名(データ型 引数名)
{
// 処理内容
}
使用時のポイント
項目 | 説明 |
---|---|
データ型 | 引数に渡す値の型(例:int 、double など) |
引数名 | 関数内で利用する変数名 |
呼び出し側 | 関数名に対応する値(リテラルや変数)を渡す |
よくある応用例
- 計算したい数値を引数に渡して結果を表示
- メッセージの出力内容を引数によって変化させる
- 条件に応じて異なる処理を分岐させる(
if
文と組み合わせ)
関数に引数を使うメリット
メリット | 説明 |
---|---|
柔軟性が高い | 値によって関数の処理内容を動的に変えられる |
再利用性の向上 | 同じ処理を異なる状況で使い回すことができる |
メンテナンスが簡単 | 同じ構文を複数回書く必要がなく、修正も一箇所で済む |
まとめ
- C++では、関数に引数を渡すことで処理内容を動的に制御できます。
- 引数の型と値が一致していることを確認することが重要です。
- 処理の共通化や再利用性を高めたいときには、引数付き関数が非常に有効です。
関数を使いこなすための第一歩として、まずは引数の受け渡しに慣れておきましょう。