C++におけるfor文
は、**繰り返し処理(ループ処理)**を行う際に非常に便利な構文です。本記事では、for文
の構造や動作の流れを、シンプルなサンプルコードを使って丁寧にご紹介いたします。
目次
サンプルコード(C++)
以下は、for文
を使って5回繰り返し処理を実行する基本的なコード例です。
#include <iostream>
using namespace std;
int main()
{
for (int count = 0; count < 5; count++) {
cout << "処理を繰り返しています。" << endl;
}
cout << "すべての繰り返しが完了しました。" << endl;
return 0;
}
コードの解説
このプログラムでは、以下の手順で繰り返し処理が実行されます。
count
を0で初期化します。count < 5
の条件が成り立っている間、cout
の出力処理を実行します。- 処理が1回終わるごとに、
count
を1増やします(count++
)。 - 条件が成立しなくなる(
count == 5
)とループを抜け、最後のメッセージが表示されます。
このように、for文
は「初期化」「条件式」「増分処理」の3つを1行にまとめて記述できるため、簡潔かつ見やすい構文として非常に多くの場面で使われています。
for文の基本構造
for (初期化; 条件式; 更新処理) {
// 繰り返したい処理
}
- 初期化:最初に1回だけ実行される(例:
int i = 0
) - 条件式:この条件が成り立つ間、繰り返しが継続される(例:
i < 5
) - 更新処理:1回の繰り返しのたびに実行される(例:
i++
)
応用:ループ回数を表示する
以下のようにすれば、何回目の処理かを表示することも可能です。
for (int count = 1; count <= 5; count++) {
cout << count << "回目の処理です。" << endl;
}
このように、変数の値を使って動的な出力も行えます。
まとめ
for文
は、繰り返し処理を簡潔に記述できる便利な構文です。- 「初期化 → 条件判定 → 処理実行 → 増分」の流れで動作します。
- 繰り返しの回数が明確な場合には、
while文
やdo-while文
よりもfor文
が適しています。
プログラミングの基礎力を高めるうえで、for文
は避けて通れない重要な構文です。ぜひ繰り返し練習しながら理解を深めてください。