目次
概要
C++ では、算術式をそのまま std::cout
に渡すことで、計算結果を即時に確認できます。本稿では、加算と乗算を例に取り、式を埋め込んだ出力方法を示します。演算結果を適切に表示することで、プログラムの動作確認やデバッグを効率化できます。
サンプルコード
// 算術式を評価後、結果を出力するサンプル
#include <iostream>
int main(int /*argc*/, char* /*argv*/[])
{
std::cout << "7 + 5 は " << 7 + 5 << " です。" << '\n';
std::cout << "8 * 6 は " << 8 * 6 << " です。" << '\n';
return 0;
}
コード解説
行 | 説明 |
---|---|
2 | #include <iostream> で標準入出力ストリームを利用します。 |
4 | main 関数がプログラムの開始点です。未使用引数は警告抑止のためコメント化しています。 |
6 | 加算式 7 + 5 を直接 << 演算子で渡し、計算結果を表示します。 |
7 | 乗算式 8 * 6 を同様に評価後、結果を表示します。 |
8 | return 0; は正常終了を示します。 |
応用
std::cout
に複雑な式を渡すときは、可読性を保つために括弧で演算順序を明示すると安全です。また、浮動小数点計算では結果に誤差が生じる場合があるため、std::fixed
や std::setprecision
を組み合わせて表示形式を調整すると見やすくなります。デバッグ時には式をそのまま出力することで、変数の値や演算過程を素早く検証できます。
まとめ
算術式を直接 std::cout
に渡すことで、追加の変数を用意せずに計算結果を確認できます。加算や乗算のほか、複合演算子や関数呼び出しの結果も同様に出力できるため、学習段階から実践的なデバッグまで幅広く活用できます。