Excelには、セルに「メモ(旧コメント)」を追加できる機能があります。
VBAを使用すれば、セルに対して自動的にメモを挿入する処理を簡単に実装できます。
本記事では、AddCommentメソッドを使った基本的な使い方と、既にメモが存在するかどうかの判定方法について、具体的なコードとともに丁寧に解説いたします。
目次
VBAコード:セルにメモを追加する処理
Sub AddNoteIfNoneExists()
Dim targetCell As Range
Set targetCell = Range("C3") ' 対象セルを C3 に変更
If targetCell.Comment Is Nothing Then
targetCell.AddComment "このセルにはメモが追加されました。"
Else
MsgBox "すでにコメントが存在しています。"
End If
End Sub
処理のポイント
targetCell
は任意のセルを指す変数(例:Range("C3")
)Comment Is Nothing
で、メモの有無を判定- メモが存在しない場合のみ、
AddComment
で挿入 - 既にある場合には上書きせず、確認メッセージを表示
注意点:Excelのバージョンによる違い
- Excel 2019以前:コメント機能は「メモ」と呼ばれており、
AddComment
で追加可能です。 - Excel 365やExcel 2019以降:**新しいコメント(スレッド形式)**は VBAでは
CommentThreaded
という別物となっており、操作が制限されています。 AddComment
は従来型の「メモ」にのみ対応しています。
そのため、この記事で紹介している方法は 従来型の「メモ」を追加する目的に適しています。