【VBA】セルが空白かどうかを判定する3つの方法|IsEmpty・Len・比較演算子の使い分け

Excel VBAでは、セルが空白かどうかをチェックする処理が非常によく使われます。
たとえば、「入力漏れを検出したい」「データが存在するかどうかで処理を分岐したい」といった場面で活躍します。

この記事では、VBAでセルが空白かどうかを判定する3つの代表的な方法と、それぞれの違いや使いどころをご紹介します。


目次

1. IsEmpty 関数を使った判定

If IsEmpty(Range("C3").Value) = True Then
    MsgBox "セルC3は空白です"
End If

特徴:

  • IsEmpty は**「値がまったく入力されていない状態」**を判定します。
  • ClearContents などでセル内容が削除された状態でも True を返します。
  • 文字列が入力されていたが空文字(””)になった場合には False になります

2. Len 関数で文字列の長さを確認する

If Len(Range("C3").Value) = 0 Then
    MsgBox "セルC3は空白です"
End If

特徴:

  • Len 関数は文字列の長さを調べます。
  • セルの値が空文字 "" の場合も 0 になります。
  • 数値・文字列ともに共通の方法として汎用性があります

3. 値が "" かどうかを比較する

If Range("C3").Value = "" Then
    MsgBox "セルC3は空白です"
End If

特徴:

  • 最もシンプルな方法で、文字列として空白かどうかを直接判定します。
  • 入力された空文字 "" や、ClearContents されたセルにも対応します。
  • ただし、0 や数式結果 "" に注意が必要です。

セルの内容を削除する方法

セルの中身を消去したい場合は ClearContents を使います。

Range("C3").ClearContents
  • セルの値のみを削除します(罫線や色は保持されます)。
  • IsEmpty による判定対象になります。

各方法の比較表

判定方法空文字 ""数値 0ClearContents後使いやすさ
IsEmpty×(False)×○(True)△ 中級者向け
Len(...) = 0○(True)×○(True)○ 汎用性高い
= ""○(True)×○(True)◎ 初心者向け

使用シーンの例

  • ユーザーがセルに入力していない場合のエラーチェック
  • 空欄を見つけて自動で入力候補を提示
  • データクリーニング処理の前段で空白を確認

まとめ

処理内容コード例
値が未入力か判定IsEmpty(Range("C3").Value)
文字列長で空白判定Len(Range("C3").Value) = 0
直接比較で空白判定Range("C3").Value = ""
セル内容を削除Range("C3").ClearContents
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

目次