こんにちは。本記事では、SQLを学習する中でよく混乱しやすい「≠」と「!=」の違いについて、丁寧に解説いたします。特に、プログラミング初心者やセキュリティ学習でSQLインジェクションの実践をしている方にとって、非常に役立つ内容です。
「≠」はプログラムで使えるのか?
結論から申し上げますと、「≠」はプログラムやSQLの実際のコード内では使用できません。
「≠」は、数学の教科書や論文、Wordなどの文書作成ソフトで使用される**装飾記号(特殊文字)**です。これはUnicodeの記号であり、コードとしては認識されません。
たとえば、以下のような記述はSQL構文エラーになります。
' Union Select username from admintable where username ≠ 'TryHackMeAdmin'
ご覧の通り、SQLは「≠」を構文として理解できず、エラーが発生します。
SQLで「等しくない」を表現する正しい書き方
SQLで「等しくない」を表すには、以下のいずれかを使用します。
1. !=
(エクスクラメーションマーク+イコール)
多くのデータベース(MySQL、PostgreSQL、SQLiteなど)でサポートされています。
' Union Select username from admintable where username != 'TryHackMeAdmin'
この書き方が一般的であり、多くのシステムで動作します。
2. <>
(不等号を組み合わせた記号)
<>
も「等しくない」を表す標準的な書き方です。特に、SQLの仕様書(ANSI SQL)に準拠したシステムで広く使用できます。
' Union Select username from admintable where username <> 'TryHackMeAdmin'
どちらを使うかは、システムやプロジェクトの規約によりますが、!=
を使う場面が増えています。
実際の体験談:記号の違いでハマった話
私自身、セキュリティ学習の一環として、TryHackMe(サイバーセキュリティ学習プラットフォーム)でSQLインジェクションの練習をしている中、次のような壁にぶつかりました。
ある課題で、以下のようにSQL文を試したところ、うまく動作しませんでした。
' Union Select username from admintable where username ≠ 'TryHackMeAdmin'
原因はすぐに分からず、表示される「≠」をそのままコードに書き込んでしまっていたのです。しかし、正しくは次のように !=
を使用すべきでした。
' Union Select username from admintable where username != 'TryHackMeAdmin'
この経験から、見た目が似ていても、プログラム上の記号は正確に入力する必要があることを痛感しました。
まとめ
- 「≠」は数学記号であり、コードやSQLでは使用できません
- SQLで「等しくない」を表すには
!=
または<>
を使います - 記号の違いに注意しないと、構文エラーや思わぬトラブルにつながります
SQLやセキュリティ学習を進める上で、こうした細かな違いを理解することは非常に重要です。私のように無駄な時間をかけないためにも、ぜひ覚えておきましょう。
本記事が同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。