金利、為替、株価、債権の関係

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金利と株価は逆に動く傾向がある

金利は、お金を貸し借りた時に発生し、企業業績と投資家行動の2つの面から株価に影響を与えます。

企業は金利が低くなると、借入金や社債利払いの負担が軽くなり、業績に直接プラスとなります。中央銀行(米国ではFRB)は景気を押し上げたい場合には、金利を下げ金利負担を軽くしたり、お金を借りやすくします、いわゆる、金融緩和です。これによって、設備投資が増えたり、企業収益を押し上げ、経済が上向くと個人消費も増えていきます。その結果、株価も上がっていきます。

投資家は、株式と債券の利回りを比較し投資をします。金利が低く債券の利回りが低い状況にでは、株で運用した方が良いという判断をする投資家が増え、資金が株式市場に流れ込んで、株価が上がりやすくなります。

逆に、加熱した景気を落ち着かせようとする場合は、金利を上げます。これを金融引き締めといいます

株価と通貨(為替の関係)

通貨(為替)と株価は連動して上昇(あるいは下落)するのが一般的です。他国より景気が良く成長している国は、その国の通貨の価値が高まり、その国の株価は上昇します。

外需、輸出型の日本企業にとって円安/ドル高になれば、メリットを受けることができます。自動車1台を1万ドル(ドル建て)で輸出した場合、ドル=120円と100円の時とでは受け取る外貨は同じでも円ベースの価値は1ドル= 120円の方が有利となります。

一方、内需、輸入型企業は円高/ドル安になれば、支払うコストが円ベースでは低下するため、輸入型企業である電力、ガス、化学など、の企業は円高を好みます。

金利差が逆転すると株価は最高値を更新し、その1年以内に景気が後退する

米国の10年債と2年債の金利差(スプレッド)が逆転する現象は景気後退の前兆とされます。短期債の金利は長期債金利よりも低いのが一般的です。

しかし、短期債金利が長期債金利を上回るのは、市場交代への警戒感が著しく強くなってる状態といえます。

1978年以降、2年債利回りが10年債利回りを超えてしまう逆イールドが6回あったという記録があります。その2〜26ヶ月後に米国株(S&P)最高値を記録し、さらにその1年後位以内に景気後退局面に突入しています。

金利と通貨(為替)の関係

金利動向と為替には密接な関係があります。例えば、低金利の円と高金利のドルの状態を想定します。2つの通貨の間には金利差があるので、投資家は低金利の通貨を売って高金利の通貨を保有するほど、金利のメリットが得られます。

投資家は高金利の国の通貨を買ったり、その国の銀行に預金したり、債権を購入します。FXなどでは金利が高い通貨を保有すると、通貨間の金利差がスワップポイントという金利となって還元されます。そして、売られる通貨は安く、買われる通貨は高くなります。債券も同様です。

債権と金利の関係

債権は、国や企業が資金調達のために投資家から借り入れを行う目的で発行されます。債権には満期があり、満期が来ると投資した金額が償還され利子(クーポン)も得られます。

国や企業が発行する債券の価格は、金利が上昇すると下がり、金利が低下すると上がる特徴があります。

私は

今のところ、株式と投資信託しか資産運用をやっていません。でも、いろんな人のポートフォリオを見ると、債券を組み込んでいる方も多いので少しは債券にも分けて投資をし金利や為替のことも考えたいです。

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この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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