Pythonの学習を始めたばかりの方の中には、「ターミナルとインタラクティブシェルの違いがよく分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか?
両者は見た目が似ているため混同しやすいですが、用途や役割はまったく異なります。
本記事では、ターミナルとPythonインタラクティブシェルの違い・見分け方・使い分け方を、初心者向けに分かりやすく解説いたします。
ターミナルとは?|OSが提供するコマンドライン操作環境
ターミナルの概要
ターミナルとは、WindowsやmacOS、Linuxなどのオペレーティングシステム(OS)が提供する**コマンドラインインターフェース(CLI)**です。
キーボードからコマンドを入力し、文字ベースでPCを操作できる環境です。
ターミナルでできる主な操作
- フォルダ(ディレクトリ)の移動:
cdコマンド - ファイルの確認や実行:
ls,dir,python script.pyなど - Pythonスクリプトの実行:
python ファイル名.py - ライブラリのインストール:
pip install ライブラリ名
ターミナルのプロンプト表示例
OSによって異なりますが、以下のような記号で始まる行が表示されます。
$ # macOS / Linux の場合
C:\Users\yourname> # Windows の場合
Pythonインタラクティブシェルとは?|コードを対話形式で実行できるPython専用環境
インタラクティブシェルの概要
Pythonインタラクティブシェルとは、Pythonコードを1行ずつ実行できる専用の対話式環境です。
スクリプトファイルを作成せずとも、リアルタイムでコードを試したり、ライブラリの挙動を確認したりできます。
インタラクティブシェルでできること
print()やfor文などのPython文法の実行import pandasなどのライブラリの動作確認- 簡単な演算・関数の動作テスト
- 変数や関数の結果をその場で表示・確認
インタラクティブシェルのプロンプト表示例
Pythonインタラクティブシェルでは、プロンプトに次のような記号が表示されます。
>>> # Pythonの対話型実行環境であることを示す
ターミナルとインタラクティブシェルの見分け方
| 環境 | プロンプト表示例 | 用途 |
|---|---|---|
| ターミナル | $, C:\> など | OS操作やPythonスクリプトの起動など |
| インタラクティブシェル | >>> | Pythonコードの対話的な実行 |
混同しやすいポイント
- ターミナルから
pythonと入力してインタラクティブシェルを起動することができるため、同じ画面内で両方を行き来できてしまう点が混乱の元です。 - 「いまどちらのモードにいるか」を判断するには、プロンプトの記号(
>>>or$など)を確認することが大切です。
使い分けの例
ターミナルを使うケース
- Pythonファイル(
.py)を実行したいとき:python main.py - 仮想環境を作成・起動したいとき:
python -m venv envsource env/bin/activate(macOS/Linux)
インタラクティブシェルを使うケース
- ライブラリの使い方を確認したいとき: pythonコピーする編集する
>>> import math >>> math.sqrt(9) 3.0 - Pythonの構文や関数を試したいとき
まとめ:プロンプトを見て「今どこにいるか」を確認しよう
ターミナルとインタラクティブシェルは、見た目は似ていても目的と機能は異なります。
| 比較項目 | ターミナル | インタラクティブシェル |
|---|---|---|
| 対象 | OS全体 | Pythonコード専用 |
| プロンプト | $, C:\> | >>> |
| 主な操作 | ファイル実行・ライブラリインストールなど | Pythonコードのリアルタイム実行 |
現在どちらの環境にいるかはプロンプトの表示を見て判断するようにしましょう。
これを習慣づけることで、操作ミスや混乱を防ぎやすくなります。
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