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【VBA】Excelファイルを閉じるときにセルの値をチェックする方法｜Workbook_BeforeCloseとInStrの活用

VBA樹林

Excelで業務用のファイルを扱っているときに、

「このファイル、閉じる前にデータをちゃんと確認したい…」

というケースは少なくありません。

特に、特定のセルの内容に間違いがないかをチェックしたいとき、閉じる瞬間に確認メッセージを出せたら安心ですよね。

今回は、Excel VBAの「Workbook_BeforeClose」イベントを使って、ファイルを閉じる前にセルA1とセルB1の文字列を比較する方法をご紹介いたします。

目次

できること

本記事で紹介するマクロでは、以下の処理が自動で実行されます。

  • Excelファイルを閉じようとしたタイミングで
  • シート「Sheet1」のA1セルの値が、B1セルの値に含まれているかをチェック
  • 含まれていなければ、確認メッセージを表示
  • 「いいえ」を選択すれば、ファイルのクローズをキャンセル

実装方法：ThisWorkbookに記述する

この処理はファイルの終了イベントに対して動作するマクロです。

「ThisWorkbook」モジュールに以下のコードを記入してください。

Private Sub Workbook_BeforeClose(Cancel As Boolean)
    Dim a1 As String
    Dim b1 As String
    Dim response As VbMsgBoxResult

    ' シート名は実際のものに合わせて変更してください
    With ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1")
        a1 = .Cells(1, 1).Value ' A1セル
        b1 = .Cells(1, 2).Value ' B1セル
    End With

    ' A1の値がB1に含まれているかをチェック
    If InStr(b1, a1) > 0 Then
        ' 含まれていればそのまま終了（何もしない）
    Else
        response = MsgBox("A1の値がB1に含まれていません。本当にファイルを閉じますか？", _
                          vbExclamation + vbYesNo, "確認")
        If response = vbNo Then
            Cancel = True ' 閉じるのをキャンセル
        End If
    End If
End Sub

処理の概要

  • Workbook_BeforeClose イベントは、ファイルが閉じられる直前に自動的に実行されます
  • InStr(対象文字列, 調べたい文字列) 関数を使って、A1の値がB1に含まれているかどうかを判定します
  • Cancel = True にすることで、閉じる処理をキャンセル可能

注意点と補足

  • 比較対象のセル（A1、B1）は必要に応じて変更してください
  • 空白や全角・半角の違いでも一致しない場合があります。正確な一致が必要な場合は = 演算子を使用してください
  • ファイルを保存せずに閉じたい場合にも注意が必要です。必要に応じて保存確認処理を追加すると安心です

応用例

  • フォームのチェック漏れを防止
  • ファイル名と文書内容の一致確認
  • ユーザーが操作ミスで内容を消してしまった場合の保険として

まとめ

Excel VBAの Workbook_BeforeClose イベントを使えば、ファイルを閉じる前に任意のチェック処理を組み込むことができます。

本記事では以下の流れで構成しました。

  • A1とB1の値を取得し
  • A1の文字列がB1に含まれているかを判定
  • 含まれていなければ警告を出し、ファイルのクローズをキャンセル

こうした処理は、人為的なミスを未然に防ぐための自動チェックとして非常に有効です。
日々の業務効率化にぜひご活用ください。

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この記事を書いた人

morishuheiのアバター morishuhei

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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