経緯
Excelで作業をしていると、列数が多すぎてどの行を見ていたのか分からなくなることがあります。
特に横スクロールや縦に長い表では、選択しているセルが含まれる行を見失いがちです。
そこで、現在選択中の行に自動で色を付けるVBAコードを使えば、視認性が一気に向上します。
今回は、その具体的な方法をご紹介いたします。
使用するのは「Worksheet_SelectionChange」イベント
以下は、対象のシートで選択された行を黄色に塗りつぶし、前の行の色を元に戻すコードです。
そのままコピペで使用可能です。
Private PreviousRow As Range
Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range)
' 前回選択されていた行の色を元に戻す
If Not PreviousRow Is Nothing Then
PreviousRow.Interior.ColorIndex = xlNone
End If
' 現在選択されている行を黄色にする
Target.EntireRow.Interior.Color = RGB(255, 255, 0)
' 現在の行を記憶しておく
Set PreviousRow = Target.EntireRow
End Sub
実装手順
- Excelを開き、「Alt + F11」でVBAエディタを起動します
- 左側のプロジェクトエクスプローラで、対象のワークシート(例:「Sheet1」)をダブルクリック
- 上記コードを、そのシートのコードウィンドウに貼り付けます
- 上書き保存して、Excelに戻るとすぐ反映されます
※このコードは、選択中の行が常に黄色でハイライトされ、他の行を選択すると前の行の色が元に戻ります。
カスタマイズ例(色を変えたい場合)
RGB(255, 255, 0)
の部分を以下のように変更すると、異なる色にできます。
- 青:
RGB(173, 216, 230)
- 緑:
RGB(144, 238, 144)
- グレー:
RGB(211, 211, 211)
好みに合わせて調整してみてください。
まとめ
Excelで選択中の行に自動で色をつける方法をVBAで実装することで、作業時の見失いを防ぐことができます。
特に業務用の広いデータ表や分析用シートなどで有効なテクニックです。
非常にシンプルなコードで効果的な改善ができるので、ぜひ取り入れてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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