HONDA GROM (JC61) を対象に、Arduino Nano と K-Line トランシーバ(L9637D)を用いて、ECU から主要なセンサデータを読み出す技術的な取り組みについて、note.com に全3回の連載記事としてまとめました。
本連載は、「まずは K-Line の値を安定して読み出せること」を目標とし、概要から具体的な回路、Arduino スケッチ(コード全文)までを段階的に解説しています。
GROM のエンジン回転数(RPM)、吸気圧(MAP)、O2センサ電圧、スロットル開度(TPS)などをリアルタイムで取得したい場合の、具体的な実装例となります。
目次
各記事の概要
連載は以下の3つの記事で構成されています。
1. 概要編
第1回では、取り組みの全体像と目的を整理しています。
- 対象車両(GROM JC61)と構成
- K-Line ポーリングによる取得項目の概要(RPM, MAP, O2, TPS, EOT 等)
- 現時点での到達点と、データの信頼性確保(チェックサム検証等)
- 診断ポートからの「読み取り」に関する法的側面(違法性に関するメモ)
2. 回路と配線編
HONDA_GROMのKLineの値を取得してみた|回路と配線
第2回では、計測に必要なハードウェアと結線に焦点を当てています。
- 使用部品一覧(Arduino Nano, L9637D トランシーバ等)
- 全体構成とブロック図
- Arduino 側と車両サービスカプラ側の具体的な配線表
- 部品選定の意図(抵抗、コンデンサ)
- よくある不調(通信できない、文字化けする等)の切り分け
3. コードと動作手順編
HONDA_GROMのKLineの値を取得してみた|コードと動作手順
第3回では、Arduino で実行するスケッチ(コード全文)と、実際の操作手順を解説しています。
- 実行環境とビルド・書き込み手順
- シリアルモニタでの操作方法(初期化、マーカー挿入)
- ログの読み方(生ペイロード、点火、MAP, O2 等)
- Arduino C++ スケッチ全文
- 残る課題(サンプリング間隔、TPS校正、ノイズ対策等)
対象
- GROM (JC61) の ECU 情報にアクセスしたい
- Arduino と K-Line トランシーバを使った車載診断を試みたい
- K-Line 通信(10400 bps)の具体的なフレーム受信・検証方法を知りたい
詳細なコードや配線図、通信の前提条件については、上記の各 note 記事本文を参照してください。

 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			