PHPの基本!変数と配列を理解してデータを自在に操ろう

PHPプログラミングを学ぶ上で、誰もが最初にマスターすべき最も重要な概念が「変数」と「配列」です。

これらは、プログラムの中でさまざまな情報(数値、文字列など)を扱ったり、整理したりするための基本的な道具です。この仕組みを理解すれば、PHPでできることの幅が大きく広がります。

この記事では、データを扱うための基本的な要素である「変数」と、その集合体である「配列」について、基本からしっかり学んでいきましょう。


目次

変数とは?データの入れ物

変数とは、数値や文字列といったデータを一時的に記憶しておくための、名前付きの**「入れ物」**です。PHPでは、変数名は必ず$(ドルマーク)から始まります。

<?php
// $priceという名前の変数(入れ物)を用意し、
// 中に1500という数値を入れる
$price = 1500;
?>

ここで使われる=(イコール)は、数学の「等しい」という意味ではありません。プログラミングでは「右辺の値を左辺の変数に代入する」という意味の代入演算子として使われます。

変数を使ってみよう

一度変数に値を入れると、その名前を呼び出すだけで中身の値を使うことができます。計算も簡単に行えます。

サンプルコード:

<?php
// 商品の値段
$price = 1500;

// 商品の数
$count = 3;

// 合計金額を計算して、新しい変数 $total_price に代入する
$total_price = $price * $count; // 1500 * 3 の計算が行われる

echo "合計金額は" . $total_price . "円です。";
// 出力結果: 合計金額は4500円です。
?>

文字列も変数に入れられる

変数には数値だけでなく、文章などの文字列も入れることができます。文字列を代入する場合は、'(シングルクォート)または"(ダブルクォート)で囲むのがルールです。

また、文字列同士を連結したい場合は、.(ドット)を使います。

サンプルコード:

<?php
$last_name = "山田";
$first_name = "太郎";

// . を使って2つの文字列を連結する
$full_name = $last_name . $first_name;

echo "こんにちは、" . $full_name . "さん!";
// 出力結果: こんにちは、山田太郎さん!
?>

複数のデータをまとめて管理!「配列」を理解しよう

一つの変数には、基本的に一つの値しか入れられません。しかし、ユーザー情報(名前、年齢、住所など)のように、関連する複数のデータをまとめて管理したい場合があります。そんな時に使うのが配列です。

配列は、複数の値をまとめて格納できる**「仕切り付きの入れ物」**と考えてください。それぞれの仕切りには「キー」と呼ばれるラベルが貼ってあり、その中に「」が入っています。

Web開発では、HTMLフォームから送信されたデータを受け取る際など、PHPが自動的に用意してくれる配列を利用する場面も多くあります。

配列を作って使ってみよう

自分で配列を作ることも簡単です。PHP 5.4以降では、[](角括弧)を使うのが一般的です。

サンプルコード:

<?php
// ユーザー情報を配列として変数 $user に代入する
$user = [
    'name' => '鈴木一郎',
    'age' => 32,
    'city' => '大阪'
];

// 配列の中身をまとめて確認したい時(デバッグ用)
// print_r($user);

// 配列から特定の値を取り出す
// 配列名['キー'] の形式で指定する
echo "名前: " . $user['name'] . "<br>";
echo "年齢: " . $user['age'] . "歳<br>";
echo "在住: " . $user['city'] . "<br>";

/*
出力結果:
名前: 鈴木一郎
年齢: 32歳
在住: 大阪
*/
?>

このように、$配列名['キー']と書くことで、そのキーに対応する値だけをピンポイントで取り出すことができます。


実践例:フォームデータと変数・配列の連携

変数と配列が実際にどのように使われるのか、具体的な例を見てみましょう。 HTMLのフォームから「書籍名」が送られてきた、という状況を想定します。PHP側では、$_POSTという特別な配列でそのデータを受け取ることができます。

<?php
// $_POST は、フォームから送信されたデータが詰まった「配列」
// ['book_title'] で、配列の中から書籍名の「値」を取り出す
// htmlspecialchars()で安全な形に変換した後、
// $book_title という新しい「変数」に代入している
$book_title = htmlspecialchars($_POST['book_title'], ENT_QUOTES, 'UTF-8');

// 画面に表示する際は、その変数の中身を呼び出して使っている
echo "<p><strong>書籍名:</strong> " . $book_title . "</p>";
?>

$_POSTという配列の中から必要なデータを取り出し、扱いやすいように一つひとつの変数に入れ直してから利用する、というのが基本的なデータの流れです。

まとめ

今回は、PHPにおけるデータ扱いの基本である「変数」と「配列」について学びました。

  • 変数は、$で始まる名前付きの入れ物で、一つのデータを保持する。
  • =は代入を意味し、右辺の値を左辺の変数に入れる。
  • 配列は、キーと値のペアで複数のデータをまとめて保持する。
  • $配列名['キー']で、配列内の特定のデータを取り出せる。

プログラムは、これらの変数や配列に入ったデータを様々に加工・計算し、最終的な結果を出力することで成り立っています。この基本をしっかり押さえて、PHPプログラミングをマスターしていきましょう。

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この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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