プログラミングでは、何度も繰り返される特定の処理を一つのまとまりとして定義することで、コードを整理し、再利用性を高めることができます。この「処理のまとまり」が関数です。
この記事では、Pythonで関数を定義するための**def
文と、関数の柔軟性を高める引数(パラメータ)**の基本的な使い方を解説します。
目次
関数とは何か?
関数を一言でいうと、「特定の目的を持った処理をまとめた、再利用可能なコードの部品」です。関数を使うことで、同じ処理を何度も書く手間が省け、コード全体が読みやすくなります。
そして、その関数に外部からデータを受け渡すための仕組みが引数です。引数を使うと、同じ関数でも渡されたデータによって異なる結果を出力することができます。
def
文で関数を定義する
Pythonで関数を定義するには、**def
**キーワードを使います。
def 関数名(引数名):
# 実行したい処理
この構文に従って、引数を持つ関数を定義してみましょう。
# ユーザー名を受け取って挨拶する関数を定義
def create_greeting(user_name):
print(f"ようこそ、{user_name}さん。")
# 関数を呼び出す
create_greeting("Tom")
create_greeting("Sarah")
実行結果:
ようこそ、Tomさん。
ようこそ、Sarahさん。
コードの解説
def create_greeting(user_name):
:def
に続けて、関数名をcreate_greeting
、引数名をuser_name
と指定して関数を定義しています。print(...)
: この行は、関数が呼び出されたときに実行される処理です。create_greeting("Tom")
: このように記述することで、関数が呼び出されます。このとき、"Tom"
という文字列が引数として渡されます。user_name
: 関数が呼び出されると、渡された引数"Tom"
が、関数内でuser_name
という変数に代入されます。
これにより、同じcreate_greeting
関数を使い回すだけで、異なるユーザー名で挨拶を表示することができます。
引数を持つ関数の利点
引数を持つ関数を使うことで、以下の大きな利点が得られます。
- コードの再利用性: 同様の処理を何度も書く必要がなくなります。
- コードの整理と可読性: 処理のまとまりごとに機能を分割できるため、コード全体が整理され、読みやすくなります。
- 柔軟性の向上: 渡す引数によって振る舞いを変えられるため、より柔軟なプログラムが作成できます。
まとめ
今回は、Pythonで関数を定義するdef
文と、関数の柔軟性を高める引数について解説しました。
def
文は、処理のまとまりである関数を定義するために使われます。- 引数は、関数に外部からデータを受け渡すための変数です。
- 関数と引数を使うことで、コードの再利用性、可読性、柔軟性が大幅に向上します。
関数は、Pythonプログラミングの基本中の基本です。ぜひご自身で色々な関数を作成して試してみてください。