Pythonでwhile
ループなどの繰り返し処理を書いていると、「特定の条件が満たされたら、ループの途中でもすぐに処理を抜けたい」という場面が出てきます。
この記事では、そのような場合に役立つ**break
文**の基本的な使い方について、具体的なコードを交えながら分かりやすく解説します。
目次
break
文とは?
break
文は、for
ループやwhile
ループといった繰り返し処理を、その場で即座に中断するための命令です。ループ内の処理がまだ残っていても、break
が実行された時点でループは強制的に終了し、プログラムはループの次の行へと進みます。
while
ループでbreak
文を使う
break
文の挙動を理解するために、無限ループと組み合わせた例を見てみましょう。while True:
と書くことで、条件式が常にTrue
となり、何もしなければ永遠に繰り返されるループ(無限ループ)を作ることができます。
この無限ループから脱出する鍵となるのがbreak
文です。
次のプログラムは、ユーザーが特定の終了コマンド「exit
」を入力するまで、メッセージを表示し続ける例です。
# 無限ループを開始
while True:
print("コマンドを入力してください(終了するには 'exit' と入力):")
# ユーザーからの入力を受け取る
command = input()
# もし、入力されたコマンドが "exit" だったら
if command == "exit":
# break文を実行してループを抜ける
break
# "exit" 以外が入力された場合に実行される処理
print(f"「{command}」というコマンドが実行されました。")
# ループが終了した後に実行される
print("プログラムを終了しました。")
コードの解説
while True:
: この行で無限ループを開始します。break
文がない限り、このループは終わりません。command = input()
: ユーザーからのキーボード入力を受け取り、その内容をcommand
という変数に保存します。if command == "exit":
: 入力された文字列が"exit"
と完全に一致するかどうかを判定します。break
:if
文の条件が満たされた(ユーザーが"exit"
と入力した)場合、このbreak
文が実行されます。その瞬間、while
ループは強制的に終了します。print("プログラムを終了しました。")
: ループが正常に終了した後、この行が実行され、プログラムが終了したことを伝えます。
ユーザーが「hello
」や「test
」など、"exit"
以外の文字を入力している間は、if
文の条件がFalse
になるためbreak
は実行されず、ループは延々と続きます。
まとめ
今回は、ループ処理を途中で中断するためのbreak
文について解説しました。
break
文は、ループを即座に強制終了させる命令です。while True:
のような無限ループと組み合わせて、特定の条件でループを抜ける際によく使われます。if
文と組み合わせることで、「もしこの条件が満たされたら、ループを抜ける」という制御が可能になります。
break
文を使いこなすことで、より柔軟で効率的な繰り返し処理を実装できます。ぜひ活用してみてください。