Pythonで時刻情報(時・分・秒)を含まない「今日の日付」だけを取得したい場合、datetime モジュールの date クラスにある today() メソッドを使用します。
ここでは、現在の日付を取得し、それをファイル名やログなどで使いやすい文字列フォーマットに変換する手順を解説します。
目次
実装例:日次レポートの日付取得
「今日」の日付を取得し、それを元にレポートのタイトル文字列を作成するシナリオを実装します。
ソースコード
from datetime import date
# 1. 今日の日付を取得
# date.today() は現在の日付(ローカル時間)を持つ dateオブジェクトを返します
today = date.today()
# 2. 日付を文字列に変換
# strftime(フォーマット) を使用して、任意の形式に整形します
# %Y: 西暦4桁, %m: 月(2桁), %d: 日(2桁)
date_string = today.strftime("%Y-%m-%d")
# 別のフォーマット例(日本語表記など)
japanese_date_string = today.strftime("%Y年%m月%d日")
# 結果の出力
print(f"取得したオブジェクト: {today}")
print(f"型: {type(today)}")
print("-" * 30)
print(f"ISO形式文字列 : {date_string}")
print(f"日本語フォーマット : {japanese_date_string}")
実行結果
取得したオブジェクト: 2025-12-16
型: <class 'datetime.date'>
------------------------------
ISO形式文字列 : 2025-12-16
日本語フォーマット : 2025年12月16日
解説
date.today()
date.today() クラスメソッドは、システムの日付設定に基づいて、その時点の「年・月・日」を持つ date オブジェクトを生成して返します。datetime.now() と異なり、時刻データ(時分秒)は持ちません。
datetime.now() との使い分け
date.today(): 「生年月日」「記念日」「当日の日付」など、時刻が不要な場合に使用します。datetime.now(): 「ログのタイムスタンプ」「処理時間の計測」など、細かい時刻まで必要な場合に使用します。もしdatetime.now()から日付だけを取り出したい場合は.date()メソッド(例:datetime.now().date())を使います。
