【ChatGPT】AIチャットが重い・遅い時の解決策!会話が長くなっても「良い流れ」を次のチャットに引き継ぐ3つの方法

AIチャット(ChatGPTなど)を活用していると、会話が長くなるにつれて応答が遅くなったり、以前の指示を忘れたような回答が返ってきたりしてお困りではありませんか?

せっかく的確な回答を引き出せるようになった「良い感じ」の状態を、リセットせずに新しいチャットでも維持したいものです。

この記事では、AIの応答速度を改善しつつ、過去の重要な文脈や設定を次のチャットへ確実に引き継ぐための具体的な3つの方法を、丁寧にご紹介します。

目次

なぜAIチャットは長くなると遅くなるのか?

AIチャットが遅くなる主な原因は、AIが応答を生成するたびに、それまでの会話履歴(文脈)をすべて読み込み直しているためです。

会話が長くなればなるほど、AIが処理すべきテキスト量(トークン量)が増大します。その結果、計算量が増え、応答までに時間がかかる傾向があります。

動作が「重い」「遅い」と感じたら、それは会話が長くなりすぎているサインかもしれません。

決定版!「良い流れ」を次のチャットに引き継ぐ3つの方法

AIとのやり取りを最適化し、快適な状態を維持するためには、古いチャットの「良い部分」だけを効率的に新しいチャットへ移行させることが鍵となります。

方法1:「カスタム指示」や「メモリー」を徹底活用する

多くのAIチャットには、ユーザーの好みや前提条件をあらかじめ登録しておく機能が備わっています。これらを活用することで、新しいチャットを開始してもAIの基本的な振る舞いを固定できます。

  • カスタム指示 (Custom Instructions)
    • 用途: 「必ず丁寧語で回答してください」「コードを生成する際は、省略せずに必ず全文を掲載してください」といった、AIとのやり取り全体で共通する普遍的なルールを設定します。
    • 効果: 新しいチャットを開始するたびに同じ指示を繰り返す手間が省け、AIの回答スタイルが安定します。
  • メモリー (Memory)
    • 用途: 「現在進行中のプロジェクト名は〇〇です」「私の使用環境はWindows 11とPython 3.10です」といった、特定の案件や期間中だけ覚えておいてほしい固有の情報を記憶させます。
    • 効果: 新しいチャットでもこれらの前提情報をAIが自動的に参照するため、状況説明を省略できます。

方法2:会話の「分岐」機能で文脈ごと移動する

会話が非常に長くなってしまったものの、途中の「この回答は良かった」という地点から続けたい場合もあるでしょう。

一部のAIチャットツール(ChatGPTのWeb版など)には、特定のメッセージ(回答)から会話を「分岐」させ、新しいチャットとして独立させる機能が搭載されています。

  • 用途: 長いチャット履歴の中で、特定の流れ(例: ある機能の実装に関する議論)だけを切り出して続けたい場合。
  • 効果: 必要な文脈だけを引き継いだ新しいチャットが作成されるため、履歴のコピー&ペーストが不要になります。AIが読み込む文脈量も減るため、応答速度の改善が期待できます。

方法3:最強の武器「引き継ぎテンプレート」を用意する

「カスタム指示」や「メモリー」だけでは伝えきれない、その時々の詳細な状況や、直近で合意した事項を引き継ぐには、「引き継ぎテンプレート」が非常に有効です。

これは、新しいチャットを開始する際の**最初の指示(プロンプト)**として貼り付ける、あなた専用の「指示書」です。

  • 用途: プロジェクトの目的、守ってほしいルール、これまでの経緯、次の課題などをAIに正確に伝達し、即座に「良い感じ」の状態を再現したい場合。
  • 効果: これを冒頭に入力するだけで、AIは新しいチャットであっても、即座にプロジェクトの文脈を理解し、精度の高い回答を生成しやすくなります。

引き継ぎテンプレートの例

以下に、コピーして使えるテンプレートの例を示します。ご自身の用途に合わせて項目をカスタマイズしてご使用ください。

Plaintext

【前提】
・目的:[ここに入力。例:〇〇ブログ記事の作成]
・必須方針:[ここに入力。例:丁寧語、SEO重視、結論ファースト]
・使用環境:[ここに入力。例:WordPress、特定のテーマ]

【これまでの合意事項】
・[ここに入力。例:h2タグの次にはh3タグを使用する]
・[ここに入力。例:キーワード「〇〇」を必ず含める]

【未解決点・次の課題】
・[ここに入力。例:〇〇についての深掘り]

【出力仕様】
・[ここに入力。例:まず構成案、次に本文]

【禁止事項】
・[ここに入力。例:専門用語の多用、口語表現]

まとめ:3つの方法を組み合わせてAIを最適化しよう

AIとのチャットが長くなり、動作が重くなったと感じたら、ためらわずに新しいチャットへ移行することをお勧めします。

その際、

  1. カスタム指示・メモリー(共通ルールと前提条件の固定)
  2. 分岐機能(特定時点の文脈の切り出し)
  3. 引き継ぎテンプレート(詳細な状況の伝達)

これら3つの方法を組み合わせることで、AIの応答速度と回答品質(=良い流れ)を両立させることが可能です。

快適なAI活用の一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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