PHPとは？Web開発でできることを初心者向けにわかりやすく解説

2025年9月24日

Webサイト制作やプログラミングに興味を持ち始めると、「PHP」という言葉を耳にする機会が多いのではないでしょうか。「WebサイトはHTMLで作るんじゃないの？」「PHPを学ぶと何ができるようになるの？」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、PHPがどのようなプログラミング言語で、Web開発においてどのような役割を果たしているのかを、初心者の方にも分かりやすく解説します。

Webサイトの基本はHTML

まず、Webサイトの基本的な構造は、HTML (HyperText Markup Language) という言語で作られています。今ご覧になっているこのページの文章や見出し、画像の配置なども、すべてHTMLによってその構造が定義されています。

例えば、会社の紹介やお店の案内など、数ページで構成される小規模なサイトであれば、それぞれのページに対応するHTMLファイルを作成するだけで完成させることができます。

では、ECサイトやブログのように、たくさんのページがあり、頻繁に情報が更新される大規模なWebサイトの場合はどうでしょうか。

このような場合に、毎回手作業でHTMLファイルを一つひとつ作成し、サーバーにアップロードするのは非常に手間がかかり、現実的ではありません。たった一つのデザイン変更のために、何百ものファイルを修正する必要が出てくるかもしれません。

そこで登場するのがPHPです。 PHPは、サーバーサイドで動作するプログラミング言語であり、アクセスがあるたびに、プログラムが動的にHTMLを生成してくれるのが大きな特徴です。

あらかじめ「商品の情報をこのように表示してください」というPHPのテンプレートファイルを1つ作っておけば、データベースに保存されている商品情報（商品名、価格、説明文など）を基に、商品ごとのページを自動で作り出してくれます。

これにより、私たちは一つひとつのページを手作業で作る必要がなくなり、データベースに新しい商品情報を追加するだけで、自動的に新しい商品ページがWebサイトに表示されるようになります。

このように、状況に応じて表示内容が変わるWebサイトを**「動的サイト」**と呼び、PHPはその代表的な実現手段です。

PHPは、その汎用性の高さから、世界中の様々なWebサイトやWebアプリケーションで利用されています。

WordPressの構築・カスタマイズ
- 世界で最も利用されているCMS（コンテンツ管理システム）であるWordPressは、PHPで作られています。ブログや企業の公式サイトなど、多岐にわたるWebサイトがWordPressで構築されており、PHPを学ぶことで独自のテーマやプラグインを開発できます。
ECサイトの構築
- 商品の登録・在庫管理、顧客のログイン機能、ショッピングカート機能、決済システムとの連携など、複雑な機能を持つECサイトを構築できます。
SNSやWebサービスの開発
- ユーザー登録やログイン機能、投稿の保存や表示、検索機能など、多くのWebサービスで必要とされる基本的な機能を実装できます。
予約システムの開発
- 飲食店の座席予約やホテルの宿泊予約など、空き状況をリアルタイムで管理し、予約を受け付けるシステムを開発できます。
お問い合わせフォームの設置
- ユーザーが入力した内容を受け取り、データベースに保存したり、管理者にメールで通知したりする、Webサイトには欠かせない機能です。