【C言語入門】計算の基本!算術演算子と代入演算子の使い方

C言語でプログラミングを行う上で、足し算や引き算といった数値計算は避けて通れません。これらの計算を行うために使われる記号が**「演算子」**です。

この記事では、C言語における数値計算の基本となる算術演算子と、変数に値を設定するための代入演算子について、その種類と使い方を分かりやすく解説します。


目次

代入演算子 =:変数に値を入れる

まず最初に覚えるべき最も基本的な演算子が、代入演算子 = です。

数学の「等しい」という意味とは少し違い、プログラミングにおける = は、**「右辺の値を、左辺の変数に代入(格納)する」**という意味を持ちます。

#include <stdio.h>

int main(void) {
    int score; // 変数を宣言

    score = 100; // scoreという変数に100を代入
    
    char grade = 'A'; // gradeという変数に'A'という文字を代入
                      // 注意: 1文字の場合は '' で囲む

    printf("点数: %d\n", score);
    printf("評価: %c\n", grade);

    return 0;
}

算術演算子:四則演算などを行う

算術演算子は、数学の計算で使うおなじみの記号です。

演算子意味使用例
+足し算 (加算)5 + 38
-引き算 (減算)5 - 32
*掛け算 (乗算)5 * 315
/割り算 (除算)5 / 31 (※下記注意)
%剰余 (余り)5 % 32

割り算 / の注意点

C言語では、整数同士の割り算の結果は、小数点以下が切り捨てられ整数になります7 / 2 の結果は 3.5 ではなく 3 になります。小数点以下も計算したい場合は、7.0 / 2.0 のように、少なくともどちらかの値を浮動小数点数にする必要があります。

剰余 % とは

% は、割り算の余りを求める演算子です。例えば、10 % 3 は、10を3で割った余りである 1 となります。偶数か奇数かを判定する際などによく使われます。

#include <stdio.h>

int main(void) {
    int x = 10;
    int y = 3;

    printf("%d + %d = %d\n", x, y, x + y);
    printf("%d - %d = %d\n", x, y, x - y);
    printf("%d * %d = %d\n", x, y, x * y);
    printf("%d / %d = %d (余り %d)\n", x, y, x / y, x % y);
    
    return 0;
}

インクリメント・デクリメント演算子 ++, --

変数の値を1だけ増やす(インクリメント)、または**1だけ減らす(デクリメント)**という処理は非常によく使われます。そのための便利なショートカットが ++-- です。

  • count++;count = count + 1; と同じ意味です。
  • count--;count = count - 1; と同じ意味です。
int count = 5;
count++; // count の値が 6 になる
count--; // count の値が 5 に戻る

複合代入演算子

score = score + 10; のように、自分自身の値を使って計算し、結果を再び自分自身に代入する処理も頻繁に登場します。これをより簡潔に書くための演算子が複合代入演算子です。

演算子同じ意味
+=a += 5;a = a + 5;
-=a -= 5;a = a - 5;
*=a *= 5;a = a * 5;
/=a /= 5;a = a / 5;
%=a %= 5;a = a % 5;
#include <stdio.h>

int main(void) {
    int total_score = 100;
    
    printf("現在のスコア: %d\n", total_score);
    
    // total_score = total_score + 50; と同じ
    total_score += 50; 
    
    printf("ボーナス後のスコア: %d\n", total_score);
    
    return 0;
}

まとめ

今回紹介した演算子は、C言語での数値計算における基本中の基本です。

  • =: 右の値を左の変数に代入する。
  • + - * / %: 四則演算と余りを計算する。
  • ++ --: 1だけ増やしたり減らしたりする。
  • += -=など: 計算と代入を同時に行うショートカット。

これらの演算子を使いこなして、様々な計算処理をプログラムで実現してみましょう。

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この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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