Pythonのリスト入門:インデックスとスライスでデータを自在に操る

Pythonプログラミングにおいて、最も基本的で強力なデータ構造の一つがリストです。リストは、複数の値を一つの変数にまとめて、順番に管理することができる非常に便利な機能です。

この記事では、リストの基本的な作成方法から、特定の要素を取り出すためのインデックス、そして一部分を抜き出すスライスという操作について、初心者の方にも分かりやすく解説します。


目次

リストとは?

リストとは、複数の値を角括弧 [ ] で囲み、カンマ , で区切って並べたものです。数値や文字列など、異なるデータ型を一つのリストに混在させることもできます。

# 果物の名前を格納したリスト
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]

# 整数を格納したリスト
numbers = [10, 20, 30, 40, 50]

# 異なるデータ型を混在させたリスト
mixed_list = ["hello", 123, True]

print(fruits)
print(numbers)

リストを使うことで、これらの関連するデータを一つの変数で管理できます。


インデックスで要素を取り出す

リスト内の各要素には、インデックスと呼ばれるユニークな番号が割り振られています。このインデックスを使うことで、特定の位置にある要素をピンポイントで取り出すことができます。

重要なのは、Pythonのインデックスは0から始まるという点です。

# 曜日を格納したリスト
weekdays = ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"]

# 最初の要素(インデックス0)を取り出す
first_day = weekdays[0]
print(f"最初の曜日は {first_day} です。") # 出力: 最初の曜日は Monday です。

# 3番目の要素(インデックス2)を取り出す
third_day = weekdays[2]
print(f"3番目の曜日は {third_day} です。") # 出力: 3番目の曜日は Wednesday です。

負のインデックス

Pythonのリストでは、インデックスに負の数を指定することもできます。負のインデックスは、リストの末尾から数えた位置を示します。

  • -1 は、リストの最後の要素を指します。
  • -2 は, 最後から2番目の要素を指します。

Python

weekdays = ["Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday"]

# 最後の要素を取り出す
last_day = weekdays[-1]
print(f"最後の曜日は {last_day} です。") # 出力: 最後の曜日は Friday です。

# 最後から2番目の要素を取り出す
second_to_last_day = weekdays[-2]
print(f"最後から2番目の曜日は {second_to_last_day} です。") # 出力: 最後から2番目の曜日は Thursday です。

負のインデックスを使うと、リストの長さを気にすることなく、末尾の要素に簡単にアクセスできます。


スライスで部分リストを取得する

リスト全体ではなく、その一部だけを新しいリストとして取り出したい場合にはスライスという機能を使います。スライスは [開始インデックス:終了インデックス] という形式で記述します。

ここでの注意点は、終了インデックスの要素は含まれないということです。[1:4]と指定した場合、インデックス1, 2, 3の要素が取り出されます。

numbers = [10, 20, 30, 40, 50, 60]

# インデックス1からインデックス3までを取り出す(40まで)
sub_list = numbers[1:4]
print(sub_list) # 出力: [20, 30, 40]

# 最初の要素からインデックス2までを取り出す
first_three = numbers[:3]
print(first_three) # 出力: [10, 20, 30]

# インデックス3から最後までを取り出す
last_three = numbers[3:]
print(last_three) # 出力: [40, 50, 60]

まとめ

今回は、Pythonのリストの基本的な操作について解説しました。

  • リストは、複数の値を順番に格納するためのデータ構造です。
  • インデックス[0]など)を使って、特定の位置の要素にアクセスできます。
  • 負のインデックス[-1]など)を使うと、リストの末尾から要素にアクセスできます。
  • スライス[1:4]など)を使うと、リストの一部分を新しいリストとして取り出せます。

リストはPythonで最もよく使われるデータ構造の一つです。これらの基本的な操作をマスターして、データの扱いに慣れていきましょう。

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この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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