VBAでセルに罫線を引く方法【範囲指定と外枠だけの使い分け】

目次

概要

Excelでは、セルに罫線を引いて見やすく整える作業がよく行われます。マウス操作でも可能ですが、範囲が広い場合や繰り返し作業が必要な場合は、VBAによる自動化が非常に有効です。

本記事では、VBAを使ってセルに罫線を引く方法を2つのパターンに分けてご紹介いたします。

  • セル内のすべての境界線に罫線を引く方法
  • セル範囲の外枠だけに罫線を引く方法

サンプルコード

Sub ApplyBordersToCells()

    ' 方法①:セル範囲のすべての枠線に罫線を引く
    Range("C3:E5").Borders.LineStyle = xlContinuous

    ' 方法②:セル範囲の外枠だけに罫線を引く
    Range("C8:E10").BorderAround Weight:=xlMedium

End Sub

コード解説

方法①:すべての境界線に罫線を引く

Range("C3:E5").Borders.LineStyle = xlContinuous
  • 指定したセル範囲(例:C3~E5)の上下左右すべての境界線に、通常の実線(xlContinuous)の罫線を引きます。
  • LineStyle には xlDash(破線)や xlDot(点線)なども指定可能です。

方法②:外枠だけに罫線を引く

Range("C8:E10").BorderAround Weight:=xlMedium
  • 指定したセル範囲の外側の枠線だけに罫線を設定します。
  • Weight:=xlMedium により、やや太めの線が引かれます。他には xlThin(細線)や xlThick(太線)なども使用可能です。

応用例

  • 集計表の各ブロックを区切る装飾として利用
  • 入力欄の範囲を明示的に示すための強調
  • 印刷時に見やすいレイアウトを作成する際の整形処理

注意点

  • .Borders を使用すると、すべての罫線(内側・外側)に適用されます。
  • 外枠だけにしたい場合は .BorderAround を使用する方が適切です。
  • 複数の範囲に異なる罫線スタイルを適用したい場合は、Borders(xlEdgeTop) などの個別指定も可能です。

まとめ

本記事では、Excel VBAを使ってセルに罫線を引く2つの方法をご紹介いたしました。

方法特徴
.Borders.LineStyle範囲内のすべてのセル境界線に罫線
.BorderAround範囲の外枠のみに罫線

VBAによる罫線の自動化は、表の整形作業を効率化するだけでなく、見た目の統一にも役立ちます。

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この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

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