Excelにはグラフ機能が備わっていますが、簡単な数値比較をしたい場面では、「●」や「〇」などの記号を使った文字グラフが便利です。
本記事では、VBAを用いて「●」「〇」記号を組み合わせた簡易グラフをExcelセルに表示する方法をご紹介いたします。
目次
サンプルコード:セルに記号グラフを出力するVBA
以下のVBAコードは、数値の大きさを「●」と「〇」で表現し、隣のセルにグラフのように出力します。
Sub drawSymbolGraph()
Dim targetCell As Range
Dim dotCount As Long, circleCount As Long
For Each targetCell In Range("C3:C6")
dotCount = targetCell.Value \ 1000
circleCount = targetCell.Value Mod 1000 \ 100
targetCell.Offset(0, 1).Value = String(dotCount, "●") & String(circleCount, "〇")
Next
End Sub
コードの解説
要素 | 内容 |
---|---|
Range("C3:C6") | 数値が入力されているセル範囲です。必要に応じて調整可能です。 |
\ 1000 | 「1000円=●1個」として換算します。 |
Mod 1000 \ 100 | 1000未満の値を「100円=〇1個」として処理します。 |
Offset(0, 1) | 元のセルの右隣のセルに記号グラフを出力します。 |
表示例
以下のようなデータが入力されていた場合:
金額(円) | 記号グラフ |
---|---|
3000 | ●●● |
1200 | ●〇 |
7500 | ●●●●●●●〇〇〇〇〇 |
数値の大小を視覚的に把握しやすくなります。
応用アイデア
- 100円単位ではなく10円単位や1,000円単位に変更可能
- グラフの出力先を任意の列や別シートに変更可能
- 条件によって色を付けたり、記号を変えたりすることも可能
まとめ
本記事では、「●」「〇」記号を使ってセル内にグラフを作成するVBAコードをご紹介いたしました。
シンプルながら視認性が高く、レポート資料や会議用の資料でも活用できる表現方法です。