C++でデフォルト引数を使う方法:引数なしでも関数が動く仕組み

C++では、関数の引数に初期値(デフォルト値)を指定することができます。これにより、引数を省略した関数呼び出しが可能となり、コードの可読性や柔軟性が向上します。

この記事では、デフォルト引数の基本的な使い方とその効果について、具体的なサンプルコードとともに解説いたします。


目次

サンプルコード:デフォルト引数を使った関数の定義と呼び出し

#include <iostream>
using namespace std;

// purchaseCar関数の宣言(デフォルト引数を指定)
void purchaseCar(int price = 50);

int main()
{
    cout << "1回目は金額を指定して購入します。" << endl;
    purchaseCar(120);

    cout << "2回目は金額を指定せずに購入します。" << endl;
    purchaseCar();

    return 0;
}

// purchaseCar関数の定義
void purchaseCar(int price)
{
    cout << price << "万円の自動車を購入しました。" << endl;
}

コードの解説

デフォルト引数の宣言

void purchaseCar(int price = 50);

このように、関数の宣言部で引数に初期値を設定します。ここでは price = 50 としているため、関数を引数なしで呼び出した場合、自動的に「50」という値が使用されます。

注意:デフォルト引数は関数の定義ではなく、宣言のみに記述します。


関数の呼び出し例

purchaseCar(120);  // 120万円で購入
purchaseCar();     // デフォルト値の50万円で購入

引数あり・なしの両方で呼び出せるため、状況に応じた柔軟な使い方が可能となります。


デフォルト引数のルールと注意点

ルール・注意点内容
宣言部にのみ記述関数の定義側で指定すると二重定義となる恐れがあります
複数の引数複数ある場合、右から順にデフォルトを設定する必要があります
関数のオーバーロードデフォルト引数とオーバーロードを組み合わせると曖昧になる可能性があります

実用例:ユーザーに応じた柔軟な処理

  • ユーザーが金額を指定した場合はその値を反映
  • 指定がなければ、標準的な金額で購入処理を実行

このような柔軟な設計は、ゲーム開発・業務アプリなど多くの場面で役立ちます。


まとめ

  • デフォルト引数を使うことで、関数の使い勝手が向上します。
  • コードが短くなり、読みやすく保守しやすい構造になります。
  • 関数を複数の使い方で柔軟に呼び出したい場合に有効です。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

私が勉強したこと、実践したこと、してることを書いているブログです。
主に資産運用について書いていたのですが、
最近はプログラミングに興味があるので、今はそればっかりです。

目次