C++の学習において「アドレス」という概念は、ポインタやメモリ操作の基礎となる非常に重要なポイントです。本記事では、アドレス演算子 &
を使って変数のメモリアドレスを取得する方法について、初心者向けにわかりやすく解説いたします。
目次
サンプルコード:アドレスを表示する
#include <iostream>
using namespace std;
int main()
{
int score;
score = 85;
cout << "scoreの値は " << score << " です。" << endl;
cout << "scoreのアドレスは " << &score << " です。" << endl;
return 0;
}
コード解説
1. 変数の値を表示する
cout << "scoreの値は " << score << " です。" << endl;
ここでは、整数型の変数 score
に代入された値(85)を表示しています。これは特に難しくはありません。
2. アドレス演算子 &
の役割
cout << "scoreのアドレスは " << &score << " です。" << endl;
この部分では、score
の**アドレス(メモリ上の位置)**を表示しています。&score
と記述することで、scoreという変数が格納されているメモリの場所を取得することができます。
実行結果の例
scoreの値は 85 です。
scoreのアドレスは 0x7ffcb1f7a2cc です。
※アドレス値は実行環境により異なります。
なぜアドレスを知る必要があるのか?
アドレスを理解することで、以下のような応用が可能になります。
- ポインタの活用(アドレスを保持する変数)
- 関数への参照渡し(引数にアドレスを渡すことで、元の変数を直接操作)
- 動的メモリ確保(
new
やdelete
を使用したメモリ管理)
プログラムの規模が大きくなるにつれて、アドレスに対する理解が重要になります。
まとめ
- アドレス演算子
&
は、変数がメモリ上のどこに格納されているかを確認するための記号です。 - アドレスを使うことで、より柔軟で高度なプログラム設計が可能になります。
C++の基本構文に慣れてきたら、アドレスやポインタの仕組みにもぜひ触れてみてください。