C++の関数は、ある入力に対して計算処理を行い、その結果を戻り値として返すことができます。特に「2つの整数の合計を求める関数」は、関数の仕組みや戻り値の使い方を学ぶのに適した題材です。
本記事では、合計値を求める関数を定義し、main関数で呼び出して使うまでの流れを、実際のコードとともに丁寧に解説いたします。
目次
サンプルコード:2つの整数の合計を求める関数
#include <iostream>
using namespace std;
// 関数 calculateSum の定義(2つの整数を加算し、合計を返す)
int calculateSum(int value1, int value2)
{
return value1 + value2;
}
int main()
{
int inputA, inputB, result;
cout << "1つ目の数値を入力してください。" << endl;
cin >> inputA;
cout << "2つ目の数値を入力してください。" << endl;
cin >> inputB;
result = calculateSum(inputA, inputB);
cout << "合計値は " << result << " です。" << endl;
return 0;
}
コードの解説
関数 calculateSum
の役割
int calculateSum(int value1, int value2)
- この関数は2つの整数を引数として受け取り、その合計を返します。
int
は戻り値の型であり、整数型の値を返すことを意味します。return
文で合計値を返し、関数を呼び出した場所でその値が受け取れます。
main関数での使い方
- 入力を受け取る変数:
inputA
とinputB
- 合計値を受け取る変数:
result
- 関数呼び出し:
result = calculateSum(inputA, inputB);
実行例
1つ目の数値を入力してください。
7
2つ目の数値を入力してください。
12
合計値は 19 です。
合計を求める関数の活用ポイント
項目 | 内容 |
---|---|
再利用性 | 合計処理を複数箇所で使い回せる |
テストしやすい | 入力と出力が明確で、確認が簡単 |
処理の明確化 | コードの見通しが良くなり、他人にも伝わりやすい |
よくある注意点
- 関数を使う際は、定義より先に呼び出す場合はプロトタイプ宣言が必要です。
return
で返す値の型は、関数の戻り値の型(ここではint
)と一致させる必要があります。
まとめ
int calculateSum(int, int)
のように、複数の引数を使って計算し、結果を返す関数を定義することで、コードが整理され、再利用しやすくなります。- 関数は「入力 → 処理 → 出力(戻り値)」の流れを持つ独立した処理単位であり、プログラムの基本構造を形づくる大切な要素です。
これを機に、関数の使い方に慣れて、より効率的なプログラム作成を目指しましょう。