C++におけるfor文
は、基本構文を理解するだけでなく、実際の処理にどのように応用できるかを体験することで、より深く理解することができます。本記事では、for文
の応用例として「文字の繰り返し出力」と「合計値の計算」をご紹介いたします。
目次
サンプル1:指定回数だけ記号を表示する
まずは、入力された回数だけ#
記号を横に並べて表示する例です。
#include <iostream>
using namespace std;
int main()
{
int count;
cout << "いくつ記号を表示しますか?" << endl;
cin >> count;
for (int i = 0; i < count; i++) {
cout << "#";
}
cout << endl;
return 0;
}
実行例
いくつ記号を表示しますか?
7
#######
解説
- ユーザーの入力値(
count
)の回数だけループを実行します。 - 各ループで
#
を1つずつ出力します。 - 改行を最後に一度だけ入れることで、出力を整えています。
サンプル2:1から指定値までの合計を計算する
次に、1から入力された整数までの合計値を計算して表示する例です。
#include <iostream>
using namespace std;
int main()
{
int limit;
int total = 0;
cout << "どの数までの合計を求めますか?" << endl;
cin >> limit;
for (int i = 1; i <= limit; i++) {
total += i;
}
cout << "1から" << limit << "までの合計は " << total << " です。" << endl;
return 0;
}
実行例
どの数までの合計を求めますか?
5
1から5までの合計は 15 です。
解説
- 変数
total
に、1からlimit
までの整数を順に加算します。 for文
により、数値の増加と合計の計算が簡潔に記述されています。- 結果として、指定範囲の合計値を効率的に求めることができます。
応用のポイント
for文
は、単に同じ処理を繰り返すだけでなく、数値の蓄積や動的な出力にも活用できます。- 初心者の方は、変数の初期化や増加処理、ループ条件をしっかり意識して書くことが重要です。
- 繰り返し処理を理解することは、あらゆるプログラムの基礎となります。
まとめ
- C++の
for文
は、繰り返し処理を簡潔に記述できる強力な構文です。 - 「同じ文字を並べる」「数値の合計を求める」など、様々な応用が可能です。
- 応用を通じて、構文の理解を深めるとともに、実践的なプログラミング力が身につきます。
繰り返しの処理は、今後のプログラミング学習の中でも非常に重要な概念です。まずはこうした基本的な応用から慣れていきましょう。