目次
概要
C++ では、複数の整数変数を用いて四則演算を行い、その結果を逐次出力することで処理の流れと値の変化を確実に把握できます。本稿では、二つの整数を加算し、その合計を保存したのち、一方の変数に 1 を加算する例を示します。サンプルコードでは変数名と数値を随時変更し、演算の前後で出力文を配置することで、すべての値がどのように更新されるかを可視化しております。加えて、std::cout
と <<
演算子の連結方法を確認し、演算混在時の文字列結合の基礎を整理いたします。
サンプルコード
// 基本演算を試し結果を表示するサンプル
#include <iostream>
int main(int /*argc*/, char* /*argv*/[])
{
int valueX = 4; // 変数の宣言と初期化
int valueY = 7; // 変数の宣言と初期化
int total = valueX + valueY; // 加算結果の保存
std::cout << "変数 valueX の値は " << valueX << " です。" << '\n';
std::cout << "変数 valueY の値は " << valueY << " です。" << '\n';
std::cout << "valueX + valueY の値は " << total << " です。" << '\n';
valueX = valueX + 1; // 変数の更新
std::cout << "変数 valueX の値に 1 を足すと " << valueX << " です。" << '\n';
return 0;
}
コード解説
行 | 説明 |
---|---|
2 | #include <iostream> により標準入出力ストリームを利用します。 |
4 | main 関数はプログラムの開始点で、未使用引数はコメントで警告を抑止しています。 |
6 | int valueX = 4; で変数を宣言し 4 を格納しております。 |
7 | int valueY = 7; で二つ目の変数を宣言し 7 を格納しております。 |
8 | int total = valueX + valueY; で加算結果を別変数 total に保存します。 |
10 | 変数 valueX の初期値を std::cout で出力いたします。 |
11 | 変数 valueY の初期値を出力し、入力値を確認します。 |
12 | 変数 total の値を出力し、加算が正しく行われたかを検証します。 |
14 | valueX = valueX + 1; で変数 valueX に 1 を加算し更新します。 |
16 | 更新後の valueX を出力し、値の変化を最終確認します。 |
18 | return 0; は正常終了を示します。 |
応用
本例では加算のみを扱いましたが、減算・乗算・除算・剰余演算などを同様の形式で試すことで、各演算子の優先順位や動作を実際に確認できます。さらに、複合代入演算子(+=
や *=
など)を用いれば、変数更新の記述を簡潔にでき、ソースコードの可読性が向上します。多変数を扱う場合、配列や std::vector
に格納しループ処理を組み合わせることで、大量のデータを効率的に演算・出力できます。
まとめ
演算結果を逐次画面へ出力することで、変数に対する加算処理がどのように作用するかを視覚的に確認できます。加算後に再代入した変数を再度表示する手順を踏むことで、値の変化を確実に追跡でき、プログラムのデバッグや学習過程で役立ちます。各演算子の使い方を実際にコードへ組み込みながら試行することで、演算処理に関する理解が一層深まります。