目次
はじめに
本記事では、C++ におけるリテラル(文字・文字列・数値)の基礎を、実際のソースコードとともに解説いたします。リテラルはプログラム内で直接値を表現する手段であり、初心者が最初に理解すべき重要な概念です。著作権上の懸念が生じないよう、元のコードから文字列や数値を変更したサンプルをご提示いたします。
サンプルコード
// リテラルの基礎を学ぶサンプル
#include <iostream>
int main(int /*argc*/, char* /*argv*/[])
{
std::cout << 'B' << '\n'; // 文字リテラル
std::cout << "C++ 学習へようこそ" << '\n'; // 文字列リテラル
std::cout << 456 << '\n'; // 数値リテラル
return 0;
}
リテラルとは
種類 | 例 | 説明 |
---|---|---|
文字リテラル | 'B' | 単一文字を表す。シングルクオートで囲む。 |
文字列リテラル | "C++ 学習へようこそ" | 複数文字を表す。ダブルクオートで囲む。 |
数値リテラル | 456 | 整数や浮動小数点数などの数値を直接記述する。 |
コード解説
- 標準入出力ヘッダー
#include <iostream>
により、std::cout
を使用して画面に出力できます。 main
関数int main(int /*argc*/, char* /*argv*/[])
とすることで、将来的にコマンドライン引数を扱う拡張性を確保しています。コメントアウトにより未使用警告を抑止しています。- 出力処理
std::cout << 'B' << '\n';
シングルクオートで囲んだ'B'
は文字リテラルです。std::cout << "C++ 学習へようこそ" << '\n';
ダブルクオートで囲んだ部分は文字列リテラルです。std::cout << 456 << '\n';
数値リテラルとして整数を出力しています。'\n'
は改行文字を示すエスケープシーケンスであり、行末に配置することで改行を行います。
コンパイルと実行手順
- ソースファイル作成
上記コードをliteral_sample.cpp
という名前で保存いたします。 - コンパイル bashコピーする編集する
g++ literal_sample.cpp -o literal_sample
- 実行 bashコピーする編集する
./literal_sample
実行結果は次のようになります。 cssコピーする編集するB C++ 学習へようこそ 456
まとめ
リテラルは、C++ プログラム中で値を直接表す最も基本的な要素です。本記事では、文字リテラル・文字列リテラル・数値リテラルの違いと使い方を、変更済みのサンプルコードを通じてご説明いたしました。これらのリテラルを正しく理解することで、変数宣言や演算処理など、次の学習ステップへ円滑に進むことができます。