議事録をExcelで管理している場合、毎日の議題ごとに新しいシートを作成するのは手間がかかります。そこで本記事では、Pythonのopenpyxl
ライブラリを用いて、テンプレートから当日分の議事録シートを自動作成する方法をご紹介いたします。
目次
事前準備
以下のライブラリをインストールしておいてください。
bashコピーする編集するpip install openpyxl
処理の概要
- 「議事録テンプレート.xlsx」にあるテンプレートシートを複製
- シート名を当日の日付(例:2025-07-21)に変更
- 最上部に配置し、選択状態を初期化
- 別名で保存して元データを保護
サンプルコード:当日分の議事録シートを作成
pythonコピーする編集するfrom datetime import date
from openpyxl import load_workbook
# Excelファイル読み込み
book = load_workbook("議事録テンプレート.xlsx")
# 全シートのタブ選択状態を解除
for sheet in book.worksheets:
sheet.sheet_view.tabSelected = None
# テンプレートシートを複製
template_sheet = book["テンプレート"]
new_sheet = book.copy_worksheet(template_sheet)
# 今日の日付を使ってシート名を命名
today = date.today()
new_sheet.title = f"{today:%Y-%m-%d}"
# シートを先頭に移動
book.move_sheet(new_sheet, offset=-book.index(new_sheet))
# アクティブシートを最初に設定
book.active = 0
# 別名で保存
book.save("議事録_本日分作成済.xlsx")
解説と注意点
copy_worksheet()
を使えば、テンプレートから正確に複製可能です。move_sheet()
で一番上に配置することで、ファイルを開いた際にすぐ当日分が表示されます。sheet_view.tabSelected = None
はアクティブ状態をリセットする安全策です。- 日付フォーマットは
{today:%Y-%m-%d}
のように指定できます。
まとめ
本記事では、Pythonによって議事録テンプレートから当日分のシートを自動生成する方法をご紹介いたしました。
日々の会議準備にかかる手間を減らし、テンプレートの活用と命名規則の統一で、管理性と再利用性の高いExcelファイル運用が可能となります。