目次
はじめに
X(旧 Twitter)ではスパム防止のため、ユーザーが「いいね」を付けられる回数に技術的な上限が設けられています。本記事では公式開発者ドキュメントの数値をもとに、一日に押せる回数、短時間での目安、そして制限を回避するための具体的な運用方法を整理いたします。
1. 公開されている「いいね」上限値
時間枠 | 技術的上限(ユーザー単位) | 管理方式の概要 |
---|---|---|
15 分 | 50 回 | 15 分ごとのローリングウインドウで監視され、超過すると一時的にブロックされます。 |
1 時間 | 約 200 回(理論値) | 15 分枠を四倍した参考値です。実際には 150〜180 回程度に抑えると安全です。 |
24 時間 | 1 000 回 | UTC 基準の 24 時間累計で判定されます。 |
出典:X Developer Documentation “Rate limits & quotas”, “Like Tweet” エンドポイント
2. 制限が掛かる仕組み
- API と同一基盤で管理
公式アプリやブラウザ経由の操作も API と同じレートリミットが適用されます。 - ローリングウインドウ方式
15 分単位で常時スライドして計数されるため、「区切りの時間に完全リセット」ではありません。 - 過剰操作への自動ブロック
上限を超えると「しばらくお待ちください」などの警告が表示され、最短で数分、長い場合は数時間「いいね」ができなくなります。
3. スパム判定を招きやすい行為
- 極端に短い間隔での連続「いいね」
- 同一ツイートに対する大量の付与・解除
- 無関係な投稿への機械的な大量アクション
上限未満であっても、これらが検出されると早期に機能が停止する場合があります。
4. 安全運用ガイドライン
4.1 15 分枠を意識する
- 50 回「いいね」を付けたら、少なくとも 15 分休止します。
- 1 時間当たりは 150 回以内に抑えると安定します。
4.2 一日上限を管理する
- 合計 1 000 回/日を超えないように調整してください。
- 上限付近まで操作する場合は、時間帯を分散しインターバルを確保します。
4.3 複合アクションの分散
フォローやリポストなど他の操作を同時に大量実行すると、内部で合算されて制限が早まることがあります。操作の種類とタイミングを分け、負荷を分散させてください。
4.4 ブロックを受けた場合の対処
- 原則として 24 時間以上操作を控え、自然解除を待ちます。
- 解除後は前回より 2〜3 割低い回数から再開すると、再度の制限を避けやすくなります。
5. まとめ
X(旧 Twitter)の「いいね」機能には 15 分 50 回、24 時間 1 000 回 という明確な上限が存在します。短時間に連打するなど不自然な操作は、上限に達していなくても機能停止を招く恐れがあります。安全な運用のためにはインターバルを確保し、回数を管理しながら健全なアクションを心掛けてください。