目次
はじめに
Instagram ではスパム対策として、ユーザーが「いいね」を押せる回数に明確には公表されていないレートリミットが存在いたします。本記事では、運用支援サービス各社が公開している検証結果を整理し、アカウントがブロックされないための運用指針をまとめました。なお、本稿で引用する数値は Viralyft および MyInstaFollow.com が 2024〜2025 年に発表した実測レポートに基づく目安であり、公式の固定値ではありません。
1. 実測値から導く上限の目安
時間枠 | 既存アカウントの上限目安 | 新規アカウントの上限目安 | 推奨安全域 |
---|---|---|---|
1 時間 | 100〜120 いいね | 20〜30 いいね | 既存: 80〜100 いいね 新規: 20〜25 いいね |
24 時間 | 300〜500 いいね(安全圏) 上限付近は 700〜1 000 いいね | 200〜300 いいね | 既存: 300〜400 いいね 新規: 200〜250 いいね |
注記
- 「既存アカウント」とは半年以上安定運用され、過去にブロック歴がないアカウントを指します。
- 上記数値はあくまでも参考値です。アカウントの年齢や過去の挙動により自動的に閾値が調整されるため、初めて高頻度運用を行う際は表の安全域を上限とお考えください。
2. 制限判定の仕組み
- ローリングウインドウ方式
制限回数は一定時刻でリセットされるわけではなく、「直近数時間の累積アクション数」で常時判定されます。 - 行動パターンの機械学習判定
不自然な連続操作は回数に達していなくてもアクションブロックの対象となります。特に、同一内容の短時間大量実行が検知されやすい傾向にあります。 - 複合アクションの合算
いいね・フォロー・コメントなどを同一時間帯に集中して行うと、内部で合算された値で判定され、全操作が同時に制限される例が報告されています。
3. 安全運用のポイント
3.1 操作回数とインターバル
- 既存アカウントは 1 時間 100 いいね以内, 1 日 400 いいね以内 を目安としてください。
- 新規アカウントは 1 時間 20〜25 いいね, 1 日 200 いいね以内 から段階的に増やすと安全です。
- 1 アクションごとに 20〜30 秒 の間隔を空けることで、Bot 判定リスクを下げられます。
3.2 操作の分散
- いいね・フォロー・コメントを同時に大量実行せず、時間帯を分けて行います。
- ハッシュタグ検索結果などで同一エリアを連続して巡回すると不自然に見えるため、投稿ジャンルやハッシュタグも分散させるとより安全です。
3.3 ブロックを受けた場合の対処
- 最低 24 時間 は一切の操作を控え、自然解除を待ちます。
- 解除後は前回より 2〜3 割低い回数 から再開し、段階的に元の運用量へ戻してください。
4. まとめ
Instagram では公式に数値を公開していないものの、複数の実測レポートから判断すると 1 時間あたり約 100 いいね、1 日あたり 300〜500 いいね が安全域と考えられます。短時間の連打や複合アクションの集中は、上限に達していなくてもブロックにつながる場合があります。インターバルの確保と操作回数の段階的調整を徹底し、健全なアカウント運用を心掛けてください。